最短で妊娠を目指す不妊治療を|つくばARTクリニック
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妊活お役立ち情報
2024.04.25
クリニック
最短で妊娠を目指す不妊治療を|つくばARTクリニック【前編】
つくばエクスプレス(TX)つくば駅から徒歩5分という好立地に構えるつくばARTクリニック。小塙医院と連携しながら、患者様へ負担の少ない治療を提供しています。今回は、妊活のあゆみ方編集部が、つくばARTクリニックの院長、吉田先生と橋口先生にお話をお伺いしました。
患者様にとって通院や治療の負担が少ない治療を
編集部:つくばARTクリニックの病院の治療方針や特色について教えてください
吉田先生:もちろん、高い妊娠率や早期の妊娠を目指すのは当然なのですが、当院の場合、患者様の心理面に配慮する、ということを治療方針としています。当院は、採卵数が年間450件、移植数が650件くらいの中規模の病院ですので、風通しが良く、スタッフ間のチームワークが良い、というのも一つの特徴として挙げられます。
また、不妊カウンセラーが2名、体外受精コーディネーターが2名、在籍しており心理面に対応できる体制が整っています。また、アロマコーディネーターが3名おり、アロマテラピーやアロマの講習会を開いており、患者様にとてもご好評をいただいています。
編集部:ご来院患者様の年齢層や、患者様の交通手段について
吉田先生:40歳前の方が一番多くなります。20~30歳くらいの方が25%くらい。30~40歳位の方が30%くらい。40~45歳くらいが15%くらい。45歳以上が10%くらいですね。35~45歳くらいがボリュームゾーンで、保険のこともありますので43歳くらいまでの方が多いかと思います。 茨城全体は車社会ですが、当院はつくば駅も近いので、電車でお越しになる方もいらっしゃいます。
編集部:治療の通院回数を教えてください
吉田先生:タイミング法ですと、1回~2回ご来院いただいて、いつ頃がタイミングが良いかということを指導させていただきます。人工授精だとそれに加えて、人工授精をする日が増えますので、2回~3回ということになると思います。 体外受精では、採卵前に3~4回来ていただいて、採卵と、採卵後に2回くらいきて頂きます。自己注射などを用いるため、通院回数はできるだけ少なく、患者様の通院の負担は少なくなっていると思います。
編集部:クリニックの待ち時間はどのくらいですか
吉田先生:受付をしてから、診察にお呼びするまでだいたい30分程度になります。診療内容にもよりますが、受付をしてから診察を経てお会計までトータルで1時間余りという感じになります。週末など、その日の混み具合によって異なることはあると思いますが、平均はそのくらいになります。
胚移植は凍結融解胚移植を基本に。場合によっては新鮮胚移植も
編集部:体外受精の胚移植方針についてお聞かせください
吉田先生:当院は基本的に凍結融解胚移植を考えています。最近「time to pregnancy」つまり、妊娠までの期間を早くしようという考え方や、新鮮胚移植の方が、妊娠中の合併症が少ないといったことが分かってきているので、新鮮胚移植も取り入れていくようにしています。
胚移植の方法については、ドクター側から提案することもあれば、患者様とご相談して決めていくようにもしています。まだ、当院では凍結融解胚移植のほうが多いのですが、患者様に合わせて新鮮胚移植もします。ご年齢が高くて卵子の数が少ない場合は、新鮮胚移植になる傾向があります。
編集部:胚移植の際に、胚のグレードはどのような基準で胚移植可能と判断されているのでしょうか?
吉田先生:ガードナー分類で3BBまでとしています。Cが付く胚は移植していません。不良胚を凍結・胚移植すると妊娠率が悪いですし、保険で胚移植の回数が6回までと制限されていますので、不良胚を移植することで保険の回数を1回消費してしまいますし、時間もお金も消費するということになりますので、良好胚のみを胚移植することにしています。
編集部:つくばARTクリニックでできる先進医療は何がありますか?
吉田先生:シート法、二段階胚移植、トリオ検査(ERA・EMMA、ALICE)、細菌叢検査など行えます。
編集部:妊活が初めての方にはどのような検査を行いますか
吉田先生:血液検査でAMH検査を行ったり、全身状態の検査とかホルモン値の計測、卵管通水の検査などですね。40歳以上ですと、卵管通水検査を省略したりして、体外受精に移ることもあります。
胚移植するためには、子宮鏡をやっていただいて、ポリープなどがないかチェックをして、胚移植するようにしています。ポリープなどがあった場合は内視鏡下で取り除いたほうが成績が良いため、紹介状を書いて近くの病院に行って貰うようにしています。
編集部:培養士のスタッフ数。また、連携はどのようにされていますか
橋口先生:5名ですね。私は自分が気になっている患者様に関しては、自分から培養室に受精卵の様子を聞きに行きます。今まで経過が悪く、胚凍結できなかった方などは、採卵の後は毎朝のように聞きに行き教えて貰ってます。
移植する凍結融解胚は、原則としてグレードのより良い胚から1個を選びます。必要ならば胚の写真を見ながら培養士や患者様とも相談して決めることもあります。
2名体制だからこそ連携できる、ぶれない治療方針
編集部:つくばARTクリニックは担当医制を設けていらっしゃいますか?
吉田先生:基本医師2名で行っておりまして、どの患者様を誰が診るという決まりはありません。主治医制ではありません。例えば橋口医師に診て貰いたい、という患者様や私を希望される患者様に対しては、ご希望に沿えるように診察を行っています。
編集部:治療方針は同じでしょうか?
吉田先生:はい。医師2名なので、いつも患者様の相談をして診ることができます。また、月1~2回カンファレンスで、治療方針を決めるようにしています。 その点では、患者様の共有がきちんとできているのではないかと思いますね。難しいケースであっても、共に連携しながら治療をすすめることができています。
橋口先生:患者様の名前を言えば、看護師も含め、誰か分かるくらいきちんと共有できていると思います。ドクター間でもスタッフ間でも、共有がきちんと出来ているので、患者様からその点でご注意をいただいたりすることはありません。 診察時に、看護師が必ず私たち医師が話したことをメモしてくれているので、次の診療時に事前に共有してくれたりします。
ステップアップは治療の限界を見据え、相談しながら決定
編集部:治療のステップアップをされる方、ステップダウンをされる方がいらっしゃると思いますが、どのようにお考えですか?
吉田先生:ご年齢だとか、不妊期間だとか、AMHだとかを参考に考えていますが、タイミング法や人工授精は妊娠する場合は4回~6回までに成功されていることが多いので、4回~6回というのをステップアップの目安としています。
ご年齢が40歳以上の方や不妊期間が2年以上あったり、AMHの値が1以下の方などは、もっと早い段階でステップアップをしたり、最初から体外受精という選択で治療することもあります。検査の結果や患者様のご希望に合わせて行っています。ステップダウンは保険適用の問題や患者様のご希望をお伺いしながら決めるということになりますね。
橋口先生:ステップアップに関してですが、私は1年間、2年間自分達でタイミングをして妊娠していない、という方々は、どこかの時期でタイミング自体は合っていると思うんですよ。 そういった経緯があってお越しいただいているので、当院でも4回から多くて6回くらいで体外受精に進んで欲しいなとは思います。
ステップダウンに関しては、個人的にはオススメしません。体外受精から人工授精に移行しても、妊娠する確率はかなり低いと考えていますが、患者様のご希望によって、人工授精を複数回繰り返すということもあります。
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患者様の負担を第一に考え、患者様の心理ケアに配慮する治療方針を貫く”つくばARTクリニック”のチームワークは、吉田先生、橋口先生の連携から生みだされていた。
次回は、看護師長の大塚さんも加わり、実際の心理ケアに力を入れている取り組みなどをお伺いします。
本日お話をお伺いした先生
吉田先生:座右の銘は『明日死ぬと思っていきなさい。永遠に生きると思って学びなさい』という、インドのガンジーの言葉。ともするとこの仕事は明日やればいいやと思ったり、永遠に生きるなんてことを意識しないでダラダラしちゃうことが多いので時々思い出すようにしています。休日は、ゴルフと、落語です。ゴルフ歴は30年だが、あまり上手ではありません。東尾理子さんに笑われそうです。落語は月に1回、浅草などに赴いて独演会などを聞きに行っています。「立川志の輔」さんが大好きです。
橋口先生:座右の銘は「平常心」です。だからこそ、患者様にも平常心で臨んでいただければ、妊娠への近道になるのではないかと思っています。今は週6でお仕事をしています。休みの日は、家族でゴルフ(吉田先生とも行ったことがありますが。)あとは、Netflixを見ています。
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