胚盤胞
GLOSSARY
用語集
胚盤胞
胚盤胞は、5日目(採卵後5日後)から着床前の胚を胚盤胞(blastocyst)と言う。
内細胞塊(inner cell mass)、栄養膜(trophoblast)と胞胚腔(blastocyst cavity)からできていて、 70-100個の細胞からできている。 内細胞塊は、身体のあらゆる細胞に分化しますが、一方で栄養膜は胎盤や羊膜などの胚外組織に分化する。
体外受精や顕微授精の翌日(1日目)には受精の確認ができる。 雄性前核と雌性前核の2個の前核が観察できると正常受精と判断。 受精卵は分割を繰り返して成長する。 2日目では4分割、3日目には8分割となる。 2日目または3日目の胚のことを分割期胚(初期胚)と呼び、自然妊娠では分割期胚は卵管にある。 4日目には桑実胚(自然妊娠ではこの時期に胚は卵管から子宮腔内に入ります)、5日目には胚盤胞になる。
胚盤胞の評価
発育状態
1 胞胚腔(胚の内側の空洞)が50%以下である
2 胞胚腔が胚の50%以上占める
3 胞胚腔が胚全体を満たしている
4 胞胚腔が胚全体を満たし、透明帯(卵を覆う膜)が薄くなる
5 胚が透明帯から脱出し始めている
6 胚が完全に透明帯から脱出している
・将来、胎児になる細胞群を内細胞塊(ICM)と定義し、胎盤になる細胞群を栄養外胚葉(TE)と定義する。
栄養外胚葉(TE)
A:細胞数が多く互いに接着した上皮を形成している
B:細胞数が少なく、結合が粗な上皮を形成している
C:数が少ない、大きな細胞が上皮を形成している
内細胞塊(ICM)
A:細胞同士が密に接し、細胞数が多い
B:細胞同士の密着が粗で、細胞数が少ない
C:細胞数が非常に少ない