【妊活の歩み方】これから妊活を始める方へ

NINKATSU

これから妊活を始める方へ

妊活初心者にとって、妊活の内容はわからないことだらけ。
いつ、何をすればよいのかわからず、困惑したり不安に感じたりすることもあるでしょう。
「妊活の歩み方」では、そんな疑問や不安を解消するための基礎知識を紹介します。

これから妊活を始める方へ

妊活初心者にとって、妊活の内容はわからないことだらけ。いつ、何をすればよいのかわからず、困惑したり不安に感じたりすることもあるでしょう。「妊活の歩み方」では、そんな疑問や不安を解消するための基礎知識を紹介します。

妊活の成功は、
正しい知識から

ひとくちに「妊活」といっても、その内容はさまざまです。妊活に向けてパートナーと話し合ったり、生活習慣や食習慣を見直すプレコンセプションケアから、クリニックへの通院、卵子提供による妊娠まで、いくつもの段階や手段があります。
どのタイミングでどんな妊活をするのが最善かは人によって異なるため、妊活を成功させるためには、まず全体像を理解したうえで、俯瞰して戦略を練ることが大切です。
このページでは、妊活初心者の方に妊活全体をイメージしてもらうため、「妊活の6つのステップ」を紹介します。いわば、妊娠というゴールに向けた地図のようなものと思ってください。
この地図を頼りに、自分らしい妊活の歩み方を見つけましょう。

妊活の6つのステップ

妊活を始めるうえで基本となるのが、妊活の6つのステップを理解することです。
ただし、このステップは必ずしも全員がたどるものではありません。
人によってはステップの途中で妊娠に成功することやスキップをする場合もあるでしょう。
まずは6つのステップ全体を見渡して、これから始まる妊活についてイメージしてみてください。

STEP01

妊活スタート
(自己流妊活)

妊活の最初のステップは「妊活について考えること」。これには、パートナーとお互いの気持ちを確認したり、妊活についての情報を集めることも含まれます。このページを読んでいるあなたも、すでにこの段階に入っているかもしれません。
もちろんこの段階で、自己流の妊活に取り組む人も大勢います。最近では排卵予測のアプリを使った自己流妊活も人気です。なかには将来の妊娠に備えて、若いうちに卵子凍結保存をする人もいます。

STEP02

クリニックへ
(基本検査)

クリニックに行くことは大きなハードルかもしれませんが、できるだけ早く妊娠・出産を目指す概念として「Time to pregnancy」と呼ぶようになってきました。まず基本検査は、その第一歩です。
もしかしたら、ステップ1で基本検査だけでも済ませている方もいるかもしれません。
まだ、検査をされてない方で、積極的に妊娠を望むならば、1年経った頃にカップルで不妊症の基本検査を受けましょう。女性は年齢とともに妊娠率が下がっていくので、早めのスタートが大切です。

STEP03

クリニックへ
(タイミング法)

次のステップは、クリニックに通院しつつ「タイミング法」で妊活に取り組む方法です。タイミング法とは、文字通り「もっとも妊娠しやすいタイミング」で性交渉を行うことで、自然妊娠を目指します。
クリニックでは体温測定に加え、卵胞の超音波検査や尿中の黄体形成ホルモン(LH)検査などを通して、専門医が最適なタイミングをアドバイス。定期的にクリニックに通う必要はありますが、身体への負担が軽く、また保険適用になったため費用面の負担も少ない妊活といえます。

STEP04

クリニック通院
(人工授精)

タイミング法で妊娠できない場合、次のステップとなるのが「人工授精」です。人工授精とは卵管膨大部に精子が届くよう、子宮内に運動良好な精子を注入します。
人工授精を行うためには、専門医による排卵日の予測が必要です。また予測される排卵日当日はパートナーと一緒に、またはパートナーの精子を持参して来院する必要があるため、1周期あたりの通院回数が2〜3回程度必要になります。
ただしいったん受精した後は、自然妊娠と変わりません。
なお人工授精も保険適用となるため、費用面の負担が軽い妊活といえます。

STEP05

クリニック通院
(体外受精、顕微受精)

人工授精を3〜6回程度実施しても妊娠に至らなかった場合、次のステップとして「体外受精、顕微受精」に進みます。体外受精とは卵子をいったん取り出して、培養液の中で自然に授精させる方法です。
授精に成功した受精卵は子宮に移植されます。これに対し顕微授精では、母胎から採取した卵子に直接(ガラス針で)精子を注入します。受精後の流れは体外受精と同じです。
これら2つの方法、体外受精と顕微受精は、ART(Assisted Reproductive Technologies:生殖補助医療)と呼ばれています。ARTは身体への負担が比較的大きいうえ、クリニックへの通院など時間的な負担が大きい不妊治療といえるでしょう。ただし体外受精は保険適用となり、年齢と回数の制限はあるものの費用面の負担は軽くなっています。

STEP06

卵子提供・精子提供
・養子・里子

ステップ5までは「本人の卵子・精子」を使った妊活・不妊治療でしたが、なんらかの事情で本人の卵子や精子では妊娠に至らない場合は「卵子提供」「精子提供」というステップに進むこともあります。
具体的には、第三者から提供された卵子または精子を体外授精させて、受精卵を本人の子宮に移植するという方法です。
なお卵子提供による授精は日本産科婦人科学会によって制限されているため、国内で卵子提供治療を行っているクリニックはほとんどありません。卵子提供による妊娠を希望する方は、海外で治療を受け、国内で出産するというケースが一般的です。

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