辛い治療だからこそ、とことん寄り添う体制を|つくばARTクリニック

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2024.05.01

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辛い治療だからこそ、とことん寄り添う体制を|つくばARTクリニック【後編】

つくばARTクリニックでは、患者様に心理ケアをはじめ、精神面や栄養面のサポートも行っています。そのサポート体制を支えているのが、看護師を始めとするスタッフの布陣。周産期までのことも踏まえてケアできるそのサポート体制について、院長吉田先生、橋口先生、そして看護師長である大塚さんにお話を伺いしました。

 

▶️前編はこちら

 

スタッフのチームワークの良さとスペシャリティが最大の強み

編集部:つくばARTクリニックの強みは?

吉田先生:看護師にスペシャリティがあり、カウンセリングに力を入れていたり、アロマの教室なども評判が良いです。また生殖医療専門医がいますのでART治療も行えますし、臨床遺伝専門医もいるので、生殖に関することや妊娠後の周産期、出生前診断のことなども相談されることがよくありますので、多岐に渡ってお力になれるのではないかと思っております。

 

橋口先生:何より当院はスタッフ間の風通しの良さとチームワークが強みです。何か問題が起きるとスタッフ間で集まって、みんなで共有し、私たち医師に報告があがってくるため、問題点の改善にすぐに取り組む体制が整っています。また、患者様のために何ができるかを考え、栄養面のご相談にのったり、寄り添える体制があることも強みですね。

心理面でのケアから、栄養相談まで。幅広く患者をサポート

 

編集部:患者様へのお声がけなどは、看護師さんからされたりするのでしょうか?

大塚看護師長:はい。します。妊娠判定がマイナスでその場で泣いてしまう方もいらっしゃいますし、明るく「次頑張ります!」とおっしゃる方であっても、3回、4回と反復着床不全などですと、心配しますので「少し看護師とお話ししませんか」とお声がけをして、別室でお話をお伺いします。

 

編集部:患者様への心理ケアで気をつけていらっしゃることはありますか

大塚看護師長:その時の状況にもよりますが、治療が上手くいかず凄くショックを受けて、衝撃を受けている時に色々な情報を患者さまに与えても頭に入らないので、その時は時間を共有して寄り添う。ある程度受け入れられる時には、新しい情報をお伝えしても、頭に入ってきて「主人と相談してきます」といった、受容段階に応じて対応を変えるようにしています。

 

編集部:患者様がご自身でできることについて何かサポートしていますか

大塚看護師長:妊娠するとお食事を気をつける方が多いのですが、実は妊娠前からお食事は大事で、カロリーを気にされる方は多いのですが、栄養素は摂るものです、ということをお伝えしています。適正体重で妊娠を臨んで、その後健やかなマタニティライフを送っていただきたいなというのもあるので、栄養相談もスタッフで取り組んでいます。BMIが18未満だったり、30以上の方はこちらからお声がけし、次の診察までにお食事内容を書いてきていただき、一緒に振り返るようにし、周産期のリスクを上げないようにサポートしています。

アロマコーディネーターによる施術や、クラフト教室も

編集部:アロマコーディネーターはどのような施術をされるのですか?

大塚看護師長:はい。回復室のベットで行っています。フットかハンドの施術で30分、500円で行っています。リラックスしたい方や移植の前の方にお受けいただいています。

 

編集部:患者様の交流会も開催しているのですか?

大塚看護師長:年に2回、講師をお招きして行っています。長期休みの前などは、クラフト教室などを開催することもあります。クラフト作成などは、患者様同士の交流もあります。昨年はスタッフと企画して、12月にハーバリウムやバスソルトやサシェを作りました。とても好評いただいて、患者様に喜んでいただきました。1時間半くらいの時間を設けて出入り自由にしていました。

編集部:二人目不妊の取組みは何かされているのでしょうか

大塚看護師長:以前はお子様連れでも出入りが自由でしたが、お子様を見るのが辛い、というお声が沢山あったので、時間帯を分けてお子様同伴枠というのを作ってそこで診察できるようにしています。一時預かりで提携している託児所が2箇所あるので、利用していただいたりもしています。お子様同伴の診察ではスタッフ通路があるので、そちらを利用し、あまり表の待合室を通らなくても良いように配慮もさせていただいています。

セカンドオピニオン、プレコンセプションケアなども対応

編集部:オンラインでの対応はされていますでしょうか?

吉田先生:はい。ホームページから予約が行えますが、初診の相談などはオンラインで行えます。治療の説明などをさせていただくケースが多いですね。

*オンライン相談は小塙医院と合同で行っております。こちらからご予約いただけます。

 

編集部:セカンドオピニオンで、転院などの希望があって来られた場合、あらためて検査する必要はありますか?

吉田先生:基本的に変わらない内容、例えば感染症や血液型などはそのままで良いですよ、ということが多いです。ただ、1年以上前に行ったホルモン検査や、前の病院で行っていない検査はしていただくこともあります。検査結果をご持参いただいて、省けるものはどんどん省きますが、全て再検査をしなくても良いか、というと、そうでないこともあります。セカンドオピニオンについては、自費の診療になります。

 

編集部:プレコンセプションケア外来はおこなっていますか?

吉田先生:はい、行っています。未婚の女性に対しても行っていますし、結婚されてから妊娠前に一通り検査をされる方もいらっしゃいます。男性に関してのブライダルチェックも精液検査は希望制になりますが、行っています。ご夫婦でいらっしゃる場合もありますね。段々、そういった検査をされる方が増えている印象です。

 

編集部:卵子凍結は行っていらっしゃいますか

吉田先生:行っています。社会的卵子凍結も始めましたし、がん生殖に関する卵子凍結も行っています。補助金の申請の体制も現在整えている最中です。(2024年4月)

 

患者さまの頑張りが分かるからこそ、妊娠は私たちの喜び

編集部:印象深かった患者様はいらっしゃいますか

吉田先生:皆さん、印象深いのですが、やはり不妊期間が長くて苦労されていたり、合併症が沢山ある方が妊娠されると嬉しいですね。以前、大変重度の子宮内膜症で、卵巣嚢腫がある方がいて、採卵も難しいような状況だったのですが、採卵して胚移植までこぎつけて、妊娠された方がいらっしゃいまして、とても印象に残っています。

 

橋口先生:子宮外妊娠を何度もされていた方が、4回目の胚移植で先日妊娠判定が出て、胎嚢確認をするという方については、一同、子宮の中に胎嚢が見えてほしい!という気持ちでいっぱいです。あとは、妊娠して流産となり、ショックからパニック障害になられて、旦那様とお越しになっていた方です。その方は無事妊娠をされ、この春に出産予定です。その方が妊娠された時にはとても嬉しかったですね。

 

大塚看護師長:なかなか胚移植をしても妊娠されなくて、10回目くらいの胚移植で妊娠された方がいらっしゃいました。双子ちゃんを妊娠された患者さんが印象に残っています。一方で、結果が出なくて治療を終結しますという方も沢山いらっしゃるので、今まで頑張ってきたことを労って、これからはご主人と二人で生きていくという方もいらっしゃいます。皆さんとても頑張っていらっしゃるので、皆さん印象に残っていますね。

 

編集部:これから治療を始める患者様にメッセージをお願いします

吉田先生:不妊症って色々な社会的なこと、様々なところから圧力がかかったり、早く産めといわれたり、心理的にとても大変だと思うのですが、当院はサポート体制もしっかりしていますので、ぜひ気軽に御相談いただいて、1日でも早く赤ちゃんができるようにしたいと思っています。

橋口先生:「お友達でこういう治療をして貰ったんですけど、私もして貰いたいんです」とか「ネットにこう書いてあったんだけど、ここではやって貰えないのでしょうか」と仰る患者さまがいらっしゃいます。でも、それはその人にとって必要な治療で行っていることだと思うので、皆が皆その治療に適しているわけではないので、あまたの治療法に惑わされないよう、ご自身が行っている治療をきちんと把握して、納得して治療をすすめていただければ良いなと思います。 これから、治療を行う人は、平常心で臨んでいただきたいです。楽観的過ぎても悲観的過ぎても良くないのですが、例えば検査を行って「異常がない」となった場合に「もう異常がないから大丈夫だ」と思って、もう治療に来ないとか、検査結果が悪かったときに「私はもうダメなのか・・・」と思うのではなく、平常心で受け止めていただきたいです。検査結果や治療結果で、嫌なこともお伝えすることもあるかもしれないのですが、いったん冷静に捉えて、旦那様と相談しながら、治療が進めていければと思います。

 

本日お話をお伺いした先生

吉田先生:座右の銘は『明日死ぬと思っていきなさい。永遠に生きると思って学びなさい』という、インドのガンジーの言葉。ともするとこの仕事は明日やればいいやと思ったり、永遠に生きるなんてことを意識しないでダラダラしちゃうことが多いので時々思い出すようにしています。休日は、ゴルフと、落語です。ゴルフ歴は30年だが、あまり上手ではありません。東尾理子さんに笑われそうです。落語は月に1回、浅草などに赴いて独演会などを聞きに行っています。「立川志の輔」さんが大好きです。

橋口先生:座右の銘は「平常心」です。だからこそ、患者様にも平常心で臨んでいただければ、妊娠への近道になるのではないかと思っています。今は週6でお仕事をしています。休みの日は、家族でゴルフ(吉田先生とも行ったことがありますが。)あとは、Netflixを見ています。

大塚看護師長:座右の銘は、「笑う角には福来る」

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編集後記

生殖医療はチーム医療だ!とよく聞くキーワード。このキーワードがしっくりハマるクリニックが”つくばARTクリニック”だと感じるのに時間はかかりませんでした。良いクリニックという言葉の選択が正しいかはさておき、良いクリニックに必ずいる「おかん」!つくばARTクリニックにもいらっしゃいました!しかも一人ではなく何人も!先生方とのチームワークも良く信頼関係が出来上がっているのがよくわかりました。チームつくばARTクリニックの患者を想う気持ち、治療に立ち向かう真摯な姿勢に取材班もすぐに魅了されました。初めてクリニックにかかる方も安心して通えるクリニックだと思います。(取材担当:森)

 

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