鍼灸が妊活に効果をを発揮する理由
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妊活お役立ち情報
卵子が妊娠にもっとも大切な決め手!
鍼灸が妊活に効果を発揮する理由と不妊鍼灸ついて解説します。
妊娠に最も大切なことは皆さん何だと思いますか?
「すべては卵子が決め手」というのが答えになります。その理由は、妊娠すること、流産のリスクを減らすこと、体外受精を成功へ導くこと、これらすべてを卵子が決めていると言っても過言ではないからです。
親として最初に子どもにしてあげられることについてお話しする上で「卵子に大切なこと」という本をご紹介します。英語では「卵がすべて」というタイトルの本なのですが、日本でも販売されている本です。その本には、親として最初に子どもにしてあげること、それは卵子の質を高めることだと書かれています。なぜかという理由についてお話します。
卵の質を高めることが大事な理由って?
卵子が細胞分裂していく過程で、莫大なエネルギーが必要になります。例えば胚盤胞に育つ卵と、育たない卵がありますが、基本的に卵というのは、もう外から栄養が入ってこないので、卵の殻が破けたら、あとは外から栄養を取り込む必要があるんです。
だから鶏の卵もそうですが、中から殻を割って出てくるまでは、卵の中だけの栄養で補っていく必要があります。要するに卵の中の栄養が足りなかったら、中から殻を割って出てくるまで育つことができないということで、成長していくために必要な莫大なエネルギーを卵子が卵子の中に蓄えておく必要があります。
また、着床した後、受精卵に途切れなく、母体から潤沢な栄養が送られていくということが非常に大切になってくるため、体の基礎を作っておくことが大切だと思います。
卵子の質を良くするには、血流を良くするのが大事!
では卵子の質を良くするにはどうすればいいのか、それは血流をよくする、ということになります。結果的に鍼灸が妊活に効果を発揮する最大の理由は、「血流を改善する」ということです。
血流の働きはどんなことがあるの?
血流の働きってどういうことがあるのか考えてみると、5つあります。
血流の働き1:水分を保つ
ひとつは水分を保つということです。人の体には血管が大量にあります。卵巣、精巣はもちろん、脳に続いて、目や腎臓も大量の血液を必要としています。特に目や腎臓、卵巣、精巣、子宮というのは微細な毛細血管が張り巡らされています。体中に水分や栄養がどのように行き渡るのかというと、血流に沿って行き渡るのです。
人の体で一番大切なことは水分ですね。体の半分以上は水分でできているというふうに言われてますので、まずひとつ目が水分を保つ、ということになります。
血流の働き2:酸素、栄養、ホルモンを運ぶ
ふたつ目は酸素、栄養そしてホルモンを血流に乗せて運んでいます。脳から分泌されるホルモンというのは、全部血流に乗って最終的には、卵巣、精巣、子宮に運ばれてくるわけなんです。そのため、この血流というのがすごく大切になってきます。
血流の働き3:老廃物・二酸化炭素を回収する
3つ目は老廃物、特に二酸化炭素そういったものを回収してくる、これも血流の働きなんですね。
血流の働き4:体温を維持する
4番目が日本の女性は冷え、冷えを自覚している人がすごく多いと思いますが、体温を維持するのも血流です。だから例えばすごく緊張すると、交換神経が優位になって抹消の血流が悪くなります。そうすると、手が冷たくなる、足が冷たくなる、といったことが起きるわけです。
血流の働き5:免疫を維持する
最後にこの免疫というものに血液が関わっているということになります。このようなことを踏まえると、血流が悪いということで、例えば水分で言うとバランスが悪くなるのでむくみます。そして2番目のホルモンや栄養や酸素を運ぶという動きが悪くなると、特に卵巣の毛細血管に血流がちゃんと運ばれないので、良い卵子が育たないということになります。
3つ目、老廃物が回収されないとどうなるかというと、肩こりや体がいつもダルイといった症状になります。そして4番目、熱が足りないために、冷えるところが増える。そして5番目免疫力が正常でないと、着床障害が生じる可能性があるということになります。そのひとつが流産の原因になります。
血流が悪かったりすると免疫も正常に働いていない状態。体としては、やっぱり母体を保護します。つまり、母体保護というのは、自分の命がまず第一になるので、妊娠することによって自分の命が脅かされる、そういった可能性があると、体がわざと妊娠をさせないとか、妊娠して、どんどんお腹の赤ちゃんが大きくなって、出産になると自分が生きていけないかもしれない、ということで流産の原因になるということになります。
そのため、血流が悪いということが非常に良くないということで、冒頭にあったように血流がすごく大切だということになります。
鍼灸で体質改善できる?!
アメリカでも鍼灸を受ける方は増えています。鍼灸で何ができるかというと、皆さんもご存じの通り、やはり体質改善ができるということです。例えば血流が悪くなると言っても3つ原因があります。
ひとつは血流が作れない、気虚(ききょ)体質:鍼で血を作る、
2つ目が血が足りない:血虚(けっきょ)体質。血の全体量を増やすことが大切です。
3つ目は血の流れが悪い:気滞(きたい)や、瘀血(おけつ)と言ったりします。
こういったことがあると良くないので鍼をして血を流す、といったことをやっていきます。
気虚は疲れやすい

気虚の人の症状は、ここにまとめていますが、例えば疲れやすい方です。気虚というのは、気の巡りが悪いのと、あと「気」自体が足りないんですよ。なので疲れやすかったり、食後にお腹が張りやすかったり、食べた後に眠気がしたりとか、こういった症状がある人が気虚ということになります。
血虚はめまいや立ちくらみ、目が疲れやすい

血の量が足りないのは血虚ということで、血虚の人に当てはまるものとしてはめまいがする、目が疲れやすい、髪がパサパサするとか、そういったことがあります。
気滞は、頭痛を起こしやすい

そして最後に気滞ですね。「気」の動きが悪い、「気」が滞ってしまったような人の中には、胸やお腹が張って苦しい、頭痛にやりやすい、イライラして怒りっぽい、月経の時期に、胸が張ったり脇が張ったり、そういった状態がある方が多いと言われています。
そこで、鍼灸によって血流を良くするとで、こういった血流が足りない、血流の動きが悪い、そういった状態も改善していくことができるので鍼灸を選ばれる方が多いのだと思います。このような状態を改善でき患者さん自身がすごく実感します。
一般的な鍼灸の効果とは?
では、一般的に鍼灸ってどういう効果があるのかというと、この5つが挙げられます。
- 1.血流を促進する
- 2.自立神経を調整して内臓の働きを良くする
- 3.免疫力を調整する
- 4.筋肉を緩めてリラクゼーション効果がある
最近では、不育や流産を繰り返される方の、リラクゼーションということが非常に大切なのではないか?と言われているところです。 - 5.不定愁訴を改善する
- 最後にこの不定愁訴の、肩がこる・めまいがする・耳鳴りがする、吐き気がある、生理痛が酷い、腰痛がある、そういったものも改善されるというのが一般的な鍼灸の効果として知られています。
ここから具体的に「鍼灸と妊娠」や「鍼灸と不妊」に対して、いろんな論文が出ているのですが、その中でも血流に関連することを、いくつかお伝えしていきます。
まずひとつが子宮の環境に対する鍼の治療についてです。例えば子宮内膜がなかなか厚くならない方がいます。それは子宮への血流が足りないという点で、鍼灸を始める前に厚さが5mmだったところが、一定期間、治療することによって8mmになった、という研究です。
2つ目は移植を2回以上行っても妊娠に至ってない人に対して腰のところに鍼を刺すと、どうなるのかという研究なんですが、これは何を調べているかというと、血流の抵抗を調べているんです。
血流の抵抗が減るということは、血流が良くないということなのですが、そこに鍼を刺すことによって、ほぼ血流の抵抗が下がる、抵抗が減りますよ、ということです。あとは卵巣に対して、鍼をすることによって、卵巣の血流が非常に良くなるといった論文があります。
卵がまだ小さい段階、前胞状卵胞という成熟した卵子になる前から、鍼の治療をしっかりと受けて、その卵巣の血量をよくすると、大量に血流がそこに流れますので、沢山、卵子に栄養が行く、酸素・栄養・ホルモン、これが全部卵子に届きやすくなるわけです。
卵子というのは3ヶ月から半年かけて卵胞が育つわけです。鍼の効果、鍼をどれくらい継続するのかという、ひとつの目安としては、やはり半年ぐらいで見てみることが必要だと思っています。
その他、鍼が何で効くのかについてですが、これは私たちが、京野アートクリニックで鍼灸を提供しており、2019年の日本不妊カウンセリング学会で発表した内容です。

結果は、鍼をした群(左側)が、鍼をしていない群(右側)に比べると、鍼をした群の方が妊娠成績が非常にいい、という結果です。そして流産の率がこの28.3%より低い15.8%なので、卵子の質が良くなれば、妊娠率が上がって流産率が下がる、こういったことがわかりました。
すごい結果が出たのが3回以上不成功の方が鍼をしている群です。鍼をしている群が54%、鍼をしてない群が24%ということで、この鍼をしている群の妊娠率がいいという結果になっています。
妊活になぜ鍼灸が良いのか?
それは、血流が改善できて、巡り巡って卵子や子宮、精巣にも良いということを説明させていただきました。
パーソナル鍼灸師を頼って妊活への近道を探ってみてください。
ありがとうございました。
動画
プロフィール
徐大兼(じょ・たいけん)
鍼灸師/日本不妊カウンセリング学会 認定 不妊カウンセラー/アキュラ鍼灸院 院長 https://ninkatsu-ayumi.com/facility/629/
「こころもからだも温める」
開院から20年、鍼灸と独自のアキュラメソッドでこころとからだを整え、お一人おひとりが持つ妊娠するチカラを最大限に引き出す鍼灸治療を目指しています。一人で悩まれている方、一緒にお悩みの解決をしていきましょう!
◾️東尾理子主催「妊活研究会」
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