妊活の「根拠のない」ジンクス真偽まとめ!マックのポテト・赤富士から危険なデマまで徹底解説

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2026.01.30

【妊活の都市伝説】それって本当に効くの?「マックのポテト」や「陣痛中の赤富士」など、根拠はないけど有名なジンクス、徹底解説!

妊活中は、「これをすれば妊娠しやすくなる」「あれを食べると良い」といった情報を目にすると、つい試したくなってしまうものですよね。

「少しでも確率が上がるなら…」
その必死な思いは、痛いほどよくわかります。

でも、世の中にあふれる妊活情報の中には、医学的な根拠が全くないものや、実はただの偶然から広まった「都市伝説」も多く存在します。今回は、そんな「根拠はないけれど、妊活界隈で広く信じられているジンクス」を集めてみました。

「やらなきゃ」と必死になっていた肩の荷を下ろしたり、「お守り代わりに楽しんでやればいいや」と、心を軽くするために読んでいただければと思います。

1. 食べ物編:美味しく楽しむならOK!でも過信は禁物


まずは、SNSなどでよく見かける「食べ物」に関するジンクスです。

【その1】マクドナルドのフライドポテト

●噂の内容
「排卵日付近や、体外受精の移植後にマクドナルドのフライドポテト(特にLサイズ)を食べると妊娠する」という、非常に有名なジンクスです。

●医学的な実際
医学的根拠はありません。
発祥は海外の掲示板という説があり、もともとは「採卵後の卵巣の腫れ(OHSS)予防に、適度な塩分と水分が良い」という話が、「妊娠しやすくなる」と形を変えて広まった可能性など、諸説あります。

●結論
採卵や移植を頑張った自分への「ご褒美」として美味しく食べるなら大正解!ただし、塩分とカロリーが高いので、たまに食べる物、にしておきましょう。

【その2】渡り蟹のパスタ

●噂の内容
不妊治療中のブログやSNSで、「移植後に渡り蟹のパスタを食べたら妊娠した」という口コミが相次ぎ、一気に広まったジンクスです。特に、トマトクリームソースのパスタが人気で、治療を頑張った後の「勝負メシ」として定着しています。

●医学的な実際
医学的根拠はありません。
渡り蟹(ガザミ)は一度にたくさんの卵を抱えることから、「子宝の象徴」として縁起が良いとされています。また、有名な不妊治療クリニックの近くに美味しいパスタのお店があったことから、自然発生的に広まったという説もあります。

●結論
「これを食べたから妊娠できる」という魔法の薬ではありませんが、美味しいものを食べて「幸せ!」と感じる時間は、妊活中のストレスケアとしてとても大切です。

【その3】グレープフルーツジュース

●噂の内容
「排卵期に飲むと、頚管粘液(おりもの)が増えて妊娠しやすくなる」と言われています。

●医学的な実際
おりものの量や質を劇的に変えるという医学的なデータはありません。
ただ、グレープフルーツには「葉酸」が含まれています。
葉酸は妊娠初期に欠かせない栄養素です。「妊娠中に酸っぱいものが食べたくなるのは、体が本能的に葉酸などの必要な栄養を求めているからだ」という医師の見解もあり、そういった意味では非常に理にかなった食べ物と言えるかもしれません。

●注意点
一部の薬(高血圧の薬など)を服用している場合、グレープフルーツとの飲み合わせが悪いことがあります。処方薬がある方は、医師や薬剤師に確認しましょう。

2. 行動・習慣編:無理してやっていたなら、今すぐやめてOK


次は、真面目な方ほど信じてしまいがちな「行動」に関するジンクスです。

【その1】性交後の「逆立ち」や「腰を高くする」

●噂の内容
「仲良し(性交)のあと、精液が漏れないように腰をクッションで高くしたり、逆立ちをすると受精しやすい」という昔からの言い伝えです。

●医学的な実際
医学的根拠はなく、否定する論文も存在します。
精子は射精された瞬間、猛スピードで子宮頸管の中へと泳いでいきます。重力の影響はほとんど受けません。むしろ、逆立ちをしたり、漏れないように長時間じっとしているストレスの方が、身体には良くありません。

●結論
終わったあとは、すぐにトイレに行っても、シャワーを浴びても大丈夫です。リラックスして過ごすことを優先してください。

【その2】トイレ掃除

●噂の内容
「トイレをピカピカに掃除すると、可愛い赤ちゃんが授かる」というもの。ヒット曲『トイレの神様』や風水の影響で広く知られています。

●医学的な実際
直接的な妊娠への効果はありません。
しかし、水回りが汚れていると気分が沈みやすいものです。トイレを綺麗にすることで家の中が清潔になり、自分自身の気持ちがスッキリする効果は絶大です。

●結論
「掃除をサボったから妊娠できないんだ」と自分を責める必要は全くありません。「綺麗なトイレで気持ちよく過ごそう」くらいの軽い気持ちでOKです。

3. アイテム・画像編:お守りとしての心の拠り所


最後は、願掛けやスピリチュアルな要素が強いジンクスです。

【その1】陣痛中の「赤富士(あかふじ)」

●噂の内容
「お産で陣痛中の妊婦さんが、赤いペンで富士山と太陽を描き、それを譲り受けると妊娠する」というもの。

●医学的な実際
最強クラスの願掛け(お守り)ですが、科学的根拠はありません。
新しい命が誕生する瞬間の神秘的なパワーにあやかる、という意味合いが強いものです。

●ここだけは注意!
「陣痛中に描いて!」と妊婦さんの友人に頼むのは、相手にとって大きな負担になることもあります。陣痛は想像を絶する状況です。
最近では、無理にお願いするのではなく、SNSで「描きました」とアップされている画像を待ち受けにするだけでも効果があると言われています。「友達に頼めなかった…」と落ち込む必要はありませんよ。

(東尾理子画伯)

【その2】コウノトリキティ

●噂の内容
コウノトリの姿をして、ピンクやブルーの赤ちゃんを運んでいるキティちゃんのストラップです。「くちばしが折れる」あるいは「ストラップの紐が切れる」と、妊娠できるという有名なジンクスがあります。
かつて多くの芸能人が紹介したことで爆発的なブームとなり、今でも妊活のお守りとして定番のアイテムです。

●医学的な実際
もちろん、医学的な根拠はありません。でも、お守りとしての役割が強いものです。
「くちばしが取れる」=「コウノトリが赤ちゃんを離して、自分のもとへ届けてくれた」と解釈されています。

●結論
常に身につけることで、「赤ちゃんを待っている」という意識を保つことができます。もし壊れてしまっても「不吉だ」と思わず、「そろそろ来てくれる合図かな?」とポジティブに捉えられるのが、このジンクスの良い点です。

(東尾理子私物)

【その3】子宝草(こだからそう)

●噂の内容
ベンケイソウ科の多肉植物で、葉の縁に小さな子株(新芽)がたくさんつくことから「子宝草」と呼ばれています。
「子宝草を育てて、子株が増えると妊娠する」「子株を人から譲り受けると妊娠する」といったジンクスがあり、育てやすいため妊活中のガーデニングとして人気です。

●医学的な実際
植物を育てることによるリラックス効果は期待できますが、直接的な妊娠への効果はありません。
生命力の強い植物なので、どんどん増えていく様子を見て「生命のパワー」を感じることは、メンタル面でプラスに働くでしょう。

●結論
「枯らしてしまったら不吉だ」とプレッシャーに感じる必要はありません。もし枯れてしまっても、植物の寿命と割り切って、また新しいものを育てれば大丈夫です。

【その4】トツキトオカのアプリ画像

●噂の内容
夫婦で共有できる妊娠記録アプリ『トツキトオカ』。このアプリに登場する可愛い赤ちゃんのイラストを、まだ妊娠する前から待ち受け画像にすると妊娠できる、と言われています。

●医学的な実際
イメージトレーニングの一種です。
スマホを開くたびに赤ちゃんのイラストを見ることで、潜在意識に「赤ちゃんがいる生活」を刷り込み、前向きなメンタルを整える効果が期待できます。

●結論
見るたびにワクワクするなら続けましょう。逆に、リセット(生理)が来た時にその画像を見るのが辛いなら、すぐに変えてしまって構いません。心の平穏が一番大切です。

4. 番外編:これだけは絶対NG!SNSの「不安商法」に騙されないで


ここまでは「楽しむためのジンクス」を紹介しましたが、SNS界隈には「あなたの妊活がうまくいかないのは、毒が溜まっているからです」などと不安を煽り、根拠のない商品や施術へ誘導するビジネスが溢れています。

これらは医学的根拠がないどころか、精神的に追い詰められる原因になります。ハッキリと「NO」を突きつけましょう。

【NGその1】「パンや砂糖は子宮の毒」という極端な食事制限

●噂の内容
SNS上の自称・妊活アドバイザーなどが発信する「パン(小麦)を食べると子宮が冷える」「白砂糖は毒」「添加物を摂ると妊娠できない」といった極端な主張です。

●医学的な真実
医学的根拠は全くありません。
「パンを食べたから妊娠できない」なんてことはあり得ません。もちろんバランスの良い食事は大切ですが、極端に特定の食品を悪者にして、「あれもダメ、これもダメ」と制限するのは、ただのストレスです。
恐怖心から毎日の食事を楽しめなくなることのほうが、よほど妊活にとってマイナスです。

●結論
好きなものを食べてリラックスしている人でも、妊娠する人はします。「これを食べた罪悪感」を持つ方がよっぽど体に毒です。惑わされないでください。

【NGその2】「シャンプーやナプキンの毒が子宮に溜まる(経皮毒)」説

●噂の内容
「市販のナプキンやシャンプーに含まれる化学物質が、皮膚から吸収されて子宮に蓄積し、不妊の原因になる」「羊水からシャンプーの匂いがする」といった、ネットワークビジネスの勧誘などでよく使われる脅し文句です。

●医学的な真実
真っ赤な嘘です。科学的根拠はゼロです。
人間の皮膚には強力なバリア機能があり、シャンプーやナプキンの成分が血管に入り込み、特定の子宮という臓器にだけ蓄積するなんてことは、人体の構造上あり得ません。「羊水からシャンプーの匂い」も、多くの産婦人科医が「一度も嗅いだことがない」と完全否定している有名なデマです。

●結論
これは高価な「オーガニックナプキン」や「無添加洗剤」を売りつけるためのセールストークです。「私が使っていたナプキンのせいで妊娠できないんだ…」なんて自分を責めるのは、今すぐやめてください。

【NGその3】「子宮が冷えて硬いから着床しない」という高額整体

●噂の内容
「あなたの子宮は冷えて硬くなっているから、赤ちゃんが居心地が悪くて逃げてしまう。マッサージでふわふわにしましょう」と言って、高額な施術や回数券を勧める整体やサロンです。

●医学的な真実
医学的に「子宮が凝る・硬い」という概念はありません。
子宮は平滑筋という筋肉でできていますが、肩こりのように揉みほぐして柔らかくなるものではありません。また、お腹の上から手で触って「子宮が歪んでいる」などと診断することも不可能です。
血流を良くしてリラックスするのは良いことですが、外からのマッサージで子宮内膜の質が劇的に変わるというエビデンスはありません。

●結論
リラクゼーションとして行くなら良いですが、「これをしないと妊娠できない」と脅されて通う場所ではありません。1回数万円の施術代を払うなら、エビデンスのある不妊治療や、二人の美味しい食事に使った方がよっぽど有意義です。



ここまで様々な「根拠のないジンクス」をご紹介してきました。

大切なのは、これらのジンクスを「絶対にやらなければいけないルール」にしないことです。

  • マックのポテトを食べ忘れても、妊娠する人はします。
  • トイレ掃除をサボっても、妊娠する人はします。
  • 赤富士を持っていなくても、妊娠する人はします。
  • パンを食べても、普通のナプキンを使っても、妊娠する人はします。

医学的な根拠がある「葉酸の摂取」や「適切な通院」などは大切にしつつ、ジンクスはあくまで「妊活中の息抜き」や「話のネタ」として楽しむのが正解です。

一番大切なことは、あなたの心と体がリラックスしていることこそが、一番の妊活ということを忘れないでください。

編集:妊活の歩み方

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