不妊治療がうまくいかない、妊活に疲れた——何回目でも諦めない、漢方と鍼灸という選択肢

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2026.09.21

カラダ

「もっと早く相談してくれたら」と、いつも思うんです ――漢方と鍼灸で妊活を支える専門家の本音|誠心堂薬局 西野社長

保険適用で体外受精が身近になった今、多くの方が「まずはやってみよう」と治療をスタートします。けれど、決められた回数のなかで結果を急ぐあまり、自分の体と向き合う時間を持てないまま走り続けてしまう――

そんな方が増えている、と話すのは、漢方薬局「誠心堂薬局」の代表取締役・西野裕一社長。薬剤師であり鍼灸師でもある西野社長に、妊活相談の現場で今起きていること、そして西洋医学と併用する漢方・鍼灸の可能性について聞きました。

※記事中でご紹介する体験談は個人の一例であり、効果を保証するものではありません。

いま、妊活相談の現場で起きていること


――近年、妊活のご相談に来られる方に、増えていると感じる傾向はありますか?

年齢が若年化してきていると感じます。ただ、あまり不妊治療についての知識がないまま、多くの方が体外受精にすぐ進めるようになったとも感じます。結果が出ずに保険適用の回数(6回)に迫って、慌てて相談にいらっしゃる方も増えています

――保険適用中心へと変わる前と後で、ご相談に来られる患者さんの傾向は変わりましたか?

先ほども述べた通り、不妊の原因である体質の問題、年齢や老化による卵子の質や精子の質の低下を理解しないまま進んでしまう方が増えています。特に不妊治療の保険適用の対象ではない高齢(43歳以上)の方は、諦めてしまう方が以前より増えたように思います。

――「もっと早く相談してくれていれば」と感じるのは、どのようなケースですか?

すでに採卵を繰り返して、最後の卵を移植する段階で相談を受けることが、とても残念です。誠心堂グループの実績から、卵子の質や受精卵の質を上げるには、卵子が育つまでに半年かかるといわれているため、最低6か月は欲しいところ。

まして、採卵後の凍結胚については、サポートできる範囲が限られています。子宮の状態をよくする(整える)ためには、2〜3か月は必要です。

体外受精がうまくいかないとき、体で何が起きているのか


――標準治療(保険診療)でなかなか結果が出ないとき、体の面ではどのような要因が考えられますか?

最近注目されているのが、毛細血管のゴースト化、つまりゴースト血管ができること。これが老化のスピードとも関係があります。ゴースト血管は体内の糖化や酸化によって生じてしまうAGEs(最終糖化産物=老化細胞)が最大の原因と考えられています。


卵子は酸化や糖化にとても弱いのです。それらを防ぐには、根本的に血流を良くしておく必要があります。ところが、甘いラテやファストフードが好きな方など、普段の食生活によっては、血管の壁にAGEsが蓄積しやすくなってしまいます。


ですから、年齢がお若い方でも、妊活を意識するなら食生活には気をつけていただきたいと思います。これは女性に限った話ではなく、男性も同じです。


誠心堂グループでは、この老化細胞を作らせない排毒するプログラム(美血養生プログラム)をおすすめしています。


美血養生プログラムは、血液から身体や素肌をきれいにすることを目的に作られた15日間の美血ファスティングを含むプログラムです。抗酸化・抗糖化を意識した、誰でも実行できるファスティングなので、結果が出ない方にはぜひ取り組んでいただきたいですね。


――西洋医学だけでは届きにくい部分を、漢方・鍼灸はどのように補えるとお考えですか?

不妊症の多くの方は、骨盤内血流が悪い方が多く見受けられます。このためお薬や漢方薬が卵巣や子宮、精巣に届きにくくなります。

ホルモン剤や漢方薬を飲んでも、内臓や卵胞の発育が悪い時に鍼灸を併用すると、薬の効果がとても良くなります。漢方の補う働きで機能低下した卵巣や子宮や精巣を回復させるためにも、鍼灸治療の併用は重要だと思います。

保険の回数が残りわずかな方へ


――保険適用の回数を使い切りそうな段階で相談に来られた方に、まずどのようなことをお伝えしますか?


採卵をするチャンスがあれば、6か月お時間をいただきたいとお伝えします。凍結胚の状態がよい胚(PGT-A正常胚)の場合には、移植に向けて3か月はお時間をいただけるか確認します。とても焦っている方でも、その理由や治療の目的や過去の実績をお話しすると、ご理解いただけると思います。


――「まだできることがある」と感じた、具体的な例やお話があれば教えてください。

私が担当したご夫婦で、48歳で妊娠されて49歳で3600gの元気な男の子を出産された方が、いらっしゃいます。都内でも有名なクリニックには5年以上かかっていましたが、高齢のため最後は治療をお断りされました。


しかし、諦めきれないとご相談に来店され、2年半ほどかかりましたが、無事妊娠出産されました。お子様も元気で障害もなくとても喜んでいただけました。病院も誠心堂グループと連携している病院を紹介させて頂きました。

漢方・鍼灸とは何か――はじめての方へ


――妊活における漢方と鍼灸は、それぞれどのような役割を持ちますか?

漢方薬には植物性と動物性の漢方薬があります。婦人科で特に妊活や更年期や老化現象に対して有効性が高いのが動物性漢方薬です。卵巣や子宮や精巣の機能を回復させる働きがあります。甲状腺機能低下症などにも良い効果が期待できます。漢方薬の特徴は、組織や臓器を補って回復させる働きがあります。


一方で、鍼灸治療は全身の調整や自律神経の調整や血流調整にとても良い効果があります。手足の冷えや頭部の「のぼせ」、頭痛や肩こりなど、不調和な体を整えてくれます。誠心堂式三焦調整法は全身の血流状態を調整するための手技であり、骨盤内に血流を集めることで不妊のお悩みに特化した鍼灸治療です。


――漢方・鍼灸について、よくある誤解や「知らずに損をしている」と感じることはありますか?

漢方薬は粉薬(エキス剤)と煎じ薬が同じ漢方薬と思っている方がとても多いです。粉薬は標準治療のためにメーカーが製造したもので、時間が限られた中で個別対応をするには向いていないと考えます。


冷え性や肩こりなどQOLを上げる目的であれば粉薬などでも構いませんが、妊活のように個別で抱えている問題が異なるケースでは、煎じ薬で個別の体質に合わせる方が治療効果も時間も早いと思います。

鍼治療についても、スポーツ障害向け鍼灸治療と内科向け鍼灸治療と婦人科向け鍼灸治療とでは全く治療法が異なります。また漢方薬と鍼灸治療は同じ場所で受けるようにすることをおすすめします。治療方針が異なる治療をすると、効果確認が遅くなることがあります。

誠心堂薬局が大切にしていること


――これまでのご相談実績や、印象に残っている患者さんの変化のエピソードがあれば教えてください。

ホームページでもご紹介していますが、30代から40代後半まで数多くのご夫婦をサポートさせて頂きました。ご自身に近い症例があるはずです。ぜひ一度ホームページをご覧ください。

――「西洋医学と併用する漢方・鍼灸」において、誠心堂薬局が特に大切にされていることは何ですか?

西洋医の治療方針を理解した上で、今何をサポートさせていただくべきなのかを、患者様と相談しながら治療を進めていきます。

立ち止まることが、近道になることもある

保険の回数は限られています。だからこそ「早く、早く」と気持ちが急いてしまうのは自然なこと。けれど西野社長のお話に共通していたのは、卵子や子宮の状態を整えるには時間が必要で、ギリギリになってからでは打てる手が限られてしまう、という一点でした。


次の1回に進む前に、一度立ち止まって自分の体と向き合うこと。それが遠回りのようで、実は近道になることもあるのかもしれません。

西野社長も登壇する妊活イベントが開催されます。西洋医学と東洋医学、両方の専門家に一度に相談できる機会です。ぜひお気軽にご参加ください。

西洋医学 × 東洋医学 妊活スペシャルイベント

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  • 日時:2026年11月14日(土)14:00〜18:30(開場13:30)
  • ・会場:東京国際フォーラム G409(JR有楽町駅)
  • ・参加費:無料(要予約)

イベントの詳細・お申し込みはこちら


体外受精がうまくいかず悩んでいる方、保険の回数があとわずかで焦りを感じている方も、ぜひ一度、専門家に相談してみてください。

本日お話をおうかがいした方

誠心堂薬局

代表取締役

西野裕一社長

薬剤師・鍼灸師・国際中医専門員A級
株式会社 誠心堂薬局 代表取締役
日本中医薬学会 理事
一般社団法人統合医療生殖学会 理事
一般社団法人日本フェムテック協会 認定フェムテックアンバサダー
★2019~2021年西洋医学の不妊治療を2年以上受けて妊娠できなかった33人の患者様において1年以内の漢方と鍼灸の不妊相談で妊娠実績55%
★6か月間の漢方と鍼灸の不妊相談で妊娠実績60% (*2016年ポータルサイトジネコモニター)
西野先生特集ページはこちら
https://www.seishin-do.co.jp/topic/nishino

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