心の不調を漢方で労わる 6 肝脾不和とは 不調改善の漢方や養生も解説

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2024.01.17

東洋医学

心の不調を漢方で労わる 6 肝脾不和とは 不調改善の漢方や養生も解説

肝脾不和とは 症状と対応

肝脾不和とは、肝鬱気滞からさらに進行した症状です。不調としては、胃腸が弱くなり、ストレスなどの精神刺激によって下痢や便秘、胃痛が起こりやすくなることが挙げられます。このほか、食欲不振、お腹や胸の張り、イライラや憂うつ感、またゲップやガスがよく出ることもあります。

また気持ちの落ち込みなどによって、上よりも下を向いていることが多くなり、そのことで深い呼吸ができなくなり、肩で息をしている状態になることも。姿勢や呼吸の乱れから、胃腸の働きなどの不調の引き金になることも考えられます。 

漢方では、肝と脾と両方労われる処方が基本になります。たとえば、抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)、四逆散(しぎゃくさん)、加味帰脾湯(かみきひとう)などがあります。

甘い物を食べたくなることが多くなり、チョコレートやケーキ、アイスクリームを食べることがあるかもしれません。しかし、脾胃の状態が弱っているときに、糖質や脂質が高いものを食べると、かえって負担になってしまい、悪循環になるので気を付けましょう。甘みを欲した時は、米やカボチャ、イモなど自然の甘みを活用するのがおすすめです。さっぱりとした果物や酢の物の甘みも良いでしょう。

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