心の不調を漢方で労わる 7 PMSとは 不調改善の漢方や養生も解説

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2024.01.18

東洋医学

心の不調を漢方で労わる 7 PMSとは 不調改善の漢方や養生も解説

PMS(月経前症候群)とは 症状や対応

PMSとは、月経が近づくと感じる不調のことで、月経が始まると共に症状がなくなる特徴があります。主な症状としては、下腹部痛や頭痛を感じる、ニキビや吹き出物が多くなるといった肌荒れ、食欲増進、便秘やガス、イライラしたり気分にムラがあったりします。慢性的な重だるさ、むくみからだるさを感じることもあるでしょう。

中医学的にみると、月経前は血が子宮に運ばれていくため、「肝」の失調が起きている状態だと言えます。黄体ホルモンが原因のひとつとされているので、妊娠の治療で黄体ホルモン剤を服用中の方も、同じような症状が出ることがあります。

不調の症状を1つ1つ抑えていく場合もありますが、漢方では「肝」の働きを良くする処方を使って対応することも多いです。PMSは肝血の不足、あるいは肝血が充実して詰まっている状態なので、不足の場合には補い、充実しすぎて流れが悪くなっている場合には、血をめぐらすようなことを心掛けると、気持ちもコントロールしやすくなってくるでしょう。

PMSとは、基本的に生理になる前の不調を言いますが、中には生理になってからや生理が終わった直後にメンタルが不調になるという方もいます。月経中や月経後に不調が起こる場合は、血が足りなくて出る症状といえるので、血を増やすことを意識した養生をしましょう。

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