【特別対談】にしたんは日本のお父さんになる|にしたんARTクリニック代表西村誠司
ARTICLE
妊活お役立ち情報
目次
現在、全国に続々と開院されている「にしたんARTクリニック」。前回の記事は、着床前検査「PGT-A」に対する想いや考えを聞かせていただきました。今回は、西村社長に、にしたんARTクリニックの治療方針や、どのような医療を提供されているのかなど、東尾理子と、森瞳がお話をお伺いしました。
診察時間が夜10時まで。患者に寄り添う夜採卵・夜診療
東尾:ホームページの中で、診療時間を拝見した時に、こんなにシンプルな診療時間が書いてあるクリニックってまず、ないんですよね。
西村:当院は夜採卵を行っていますが、にしたんARTクリニックの現場でも、夜遅く働くことに対して、全員が快くやっているわけではないと思います。
ただ、採用面接の時に夜の診察によって「働く女性がすごく感謝して助かっている」ということを、きちんと伝えた上で、それを理解のある人がメインで入社してきています。
他のクリニックより、(働く女性に対して)協力的ではあると思います。現場は大変だとは思いますが、僕はそれが仕事だと思うのですよね。
東尾:診察時間に関して、口コミは沢山かかれていますよね。
西村:口コミの大部分が、夜診療があったからこそ、仕事を休まずに通えた、などですね。
女性にとってストレスを抱えて通院することは、本当に治療成績に影響が出て、会社の人にいちいち休みを申請する必要なく、通院できたということは、すごく大きいなと思うのですよね。
東尾:それがないだけで、ストレスも半分以上減ると思います。
西村:「イモトのWifi」を昔やっているときに、これをしたら、凄くお客様が増えた、といった取り組みをやったら、同業他社が翌日同じことを真似てくる、というところがあって、ライバルとしては切磋琢磨した経験があるのですが、にしたんARTがこれだけ、集患が凄くて、口コミを見れば、夜診療を求める声は明白なのに、どこも診察時間を延ばさないのですよね。
森:できないですよ。やっぱり。真似できないと思います。
夜診療・夜採卵を他院がやらない本当の理由とは?
東尾・森:採卵も、夜採卵をしているのですね!?
西村:夜採卵は、半分くらいやっていると思います。基本的には、すべての院で今後夜採卵を行っていくつもりはありますね。
森:凄い…。
西村:夜採卵について、最初は特別な理由があるのかな、と思って、なんで夜採卵をしないのか理由をきいたところ、培養士が採卵した後に、後処理を行っていると夜中になってしまうからやれていない、ということでした。
東尾:自分が採卵している時、朝の方が採卵しやすいのかな、とか、調整しやすいのかなと思っていました。
西村:僕もそういう理由があるのだと思っていたんですよ。現場に聞いてみれば、そんなことはないんですよ。自分たちの都合だった、ということです。結構、すべてが自分たちの都合だな、という点があって、僕はそれはおかしいと思うのです。
やはり、患者様に合わせてこそ、仕事じゃないですか。
森:患者ファーストです。
西村:患者様から、「にしたんARTに出逢えて、無理なく治療が続けられて、結果が出た」と聞くことが一番うれしいですから。
自社開発のカルテシステムで全国の院と連携
東尾:今、クリニックが全国に沢山増えていっている中で、検査だけであれば、違う院に行っても、カルテを共有しているから行ける、というアクセスの良さに、びっくりですね。
西村:それは組織としての情報共有だったりもそうですが、今までは既存のカルテシステムを使っていたところを、僕たちは、自分たちのエンジニアが自社開発をしていますから。
現在、渋谷に初めてそのカルテシステムを導入し、次は京都院に導入する、ということで、院で共有していくのですが、自社でエンジニアがいるということが、大きいと思います。
患者様が診察の途中で、旦那の転勤でどこか別のに転院する、ということもあったりしますしね。また、ドクターでも同じことがあるんですね。都内の院で働いていたところ、実家の関西に戻りたい、ということで、そちらで働きたい、ということも可能ですのでね。
患者様も便利ですし、全国で沢山ある、というのは意味があると思っています。
目指すは50院。勢いが止まらないにしたんARTクリニック
森:全国で50院を目指す、というお話もありますが、勢いが凄いですよね。
西村:最終的にはもうちょっといけるかもしれないですけども。
森:どこに行っても診察ができる、という患者の不妊治療のハードルを凄く下げてくださっているなということと、患者ファーストであるということは、私たちも患者であった、ということもありますから、凄く共感しますね。
ずばり伺いますが、こんなに一気に沢山クリニックを作って、医師の先生は足りているんですか?
西村:先生は足りていないです。僕たちはいつも先生が足りていないという状況なのですが、それは先生が足りていないのではなくて、出店(開院)のスピードが速すぎるから、ですね。
いったん、14院か15院で休止して、そこを埋めるため、どんどん医師を雇用していこうとしています。
患者さんは列をなしている状態で、大阪院では初診を一カ月止めていたんですね。それで先日、初診を一部開放したら、4時間で埋まったんですよ。
患者は何を求めてにしたんARTクリニックに来るのか?
東尾:患者様は何を求めてにしたんARTクリニックに来院していると思いますか?
西村:ホームページや口コミを見て、結果がしっかり出ているということがあるのだと思います。患者様に寄り添って、かつ、治療の結果も出ている、ということだと思います。
森:経営者がやはり、元患者だったという点もすごく大きいと思うのですよね。患者様の心をしっかり掴んでいるというか。
医師に合わせた治療、どんな治療がしたいのか、どんな治療をしてくれるのかという、お医者さんを自分で選んで、お医者さんのルールに従って、ベルトコンベアーのように、私たちは乗っていく、といった治療をしていましたが、今までの考え方とは全く真逆の考え方ですよね。
患者に寄り添ってこそ、結果が出る治療ができる!
西村:お医者さんたちは、各自が自分の最善の治療をしているという自負があったりするじゃないですか。
それはそれで正しいと思いますが、患者さんも患者さんなりにこういう方向でいきたいという想いがあって、それを、どう間をとっていくべきところ「こちらが決めたことに乗っかってくれば良いのだよ」という雰囲気がありますが、僕らはそこじゃない、というか。
先日、大阪で新しく予約で入ってきた患者様とのカウンセリングがどんどん入っているのですが、僕が今日、朝ミーティングがあった時に、現場のマネージャーに言ったことなのですが、まずその人たちが、いらしたときに開口一番何を言うか、というのは、待っていてくれたことに対する感謝。
プラス、それだけ待っていてくれて、ここに来てくれた、ということは、最後、結果が出るまで、自分たちも全力でやっていく、という気持ちをまず伝えろ、ということです。そいういうことが、大事なのではないかな、と。
色々な選択肢があるわけで、色々悩みに悩んで、じゃあ、ここに行こう!っていう想いで患者さんが来ているということを、全職員忘れちゃいけない。
毎日、数多く来院すると、作業みたいになる、のではなくて、その人たちのにしたんARTを選んでくれたことに対する、自分たちの責任として、そこに関しては結果を出していく。
もちろん、100人いたら、100人妊娠して卒業が良いですが、現実問題はそうはなりません。
でも、僕たちは「最後に区切りをここでつけてやめます」と患者さんに言われた時であっても、「ここに来院して、出会った時から今日のやめる、と言った今日まで、1日たりとも、皆さんが寄り添っているという気持ちを感じない日はなかった」と言われて、やめるなら、やめる、となって欲しいのですよね。
それくらい、僕らも全員で一生懸命やっていく、という、その気持ちが絶対伝わるなと思っています。それが伝わっているからこそ、これだけ多くの患者さんがずっと通って、増えていっている、ということなのかなと思います。
にしたんARTクリニックは日本のお父さんになる
森:今後、50院という展望もあると思いますが、にしたんARTクリニックはどんな方針で展開されるのでしょうか。
西村:今朝娘が、学校に行くときに、本当に治療ができていなければ生まれていなくて、今9歳になったけど、先生に本当に感謝しているという想いがベースにあります。今や10人に1人とか、将来的には7~8人に1人で、不妊治療で生まれてくる子供になるじゃないですか。
不妊治療のクリニックでシェア5割とったら、道歩いてる人の20人に1人くらいは、にしたんARTクリニックで治療を経た人になってくるから、その人たちが、僕が感じたような感動を感じてもらいたいですね。
僕らは不妊治療を行うクリニックのインフラ作りを今、日本中で進めているという風に思っているので、僕らのおかげで新しい命を授かっていくという人の数を、できるだけ日本中に増やしていきたいと思っています。
そのどの院が、毎日、夜遅くまでやっていて、どこよりも寄り添って、医療技術を当然、高く保つということはもちろんですが、それをとにかく出来るだけ増やしたいですね。
森:日本のお父さんですね。
西村:でも、圧倒的ににしたんが一番になると思いますよ。間違いなく。
____________________
不妊治療業界に一石を投じた西村社長。今回は熱いその想いを語っていただきました。今後のにしたんARTクリニックから目が離せません。動画では、記事に掲載しきれなかったお話も沢山あります。是非、動画と合わせてご覧くださいね。
この記事の動画はこちらから
本日お話をおうかがいした方
エクスコムグローバル株式会社
代表取締役社長
西村誠司
【エクスコムグローバル株式会社はイモトのWiFi/にしたんクリニック/にしたんARTクリニックを展開】アメリカで暮らしていた40代の頃、第三子の妊活を始める。長男・次男は自然妊娠で授かったが、年齢的なこともあり、体外受精を選択。当時アメリカでは当たり前に勧められていた着床前診断(PGT-A)を受け染色体に問題がない受精卵を戻し妊娠。待望の女児が誕生した。
テーマ:
RANKING⼈気記事
KEYWORDキーワード検索
ALL TAGSタグ一覧人気のタグ
CATEGORY
会員限定記事
会員限定の記事です。
ログインしてからご覧ください。会員登録は無料です。