月経前のイライラを改善するツボとは?鍼灸師が解説

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2025.07.03

東洋医学

カラダ

イライラに効果的なツボ

月経前イライラすることはありませんか?今回は、イライラに効くツボについて、鍼灸師の徐大兼さんが解説します。

月経前のイライラを改善するツボについて解説!

月経前のイライラに悩まされる人はとても多いものです。当ページではイライラに悩まされる方へ向けて、イライラの詳細や原因、そして改善するためのツボについて解説をしていきます。

東洋医学的観点からの効果的なツボを活用することで、月経前のイライラを効率的にケアすることが可能!

様々な項目でわかりやすく月経前のイライラについて触れていきますので、参考にしてみてください。

月経前のイライラの詳細や効果的なツボについて

それでは月経前のイライラの詳細、そして効果的なツボについて解説をしていきます。

重要なポイントを順番に解説していきますので、各項目を見逃すことなく目を通してみてください。

そもそも月経前のイライラとは

まずは月経前のイライラについて解説をしていきましょう。

月経前のイライラは月経前症候群(PMS:Premenstrual Syndrome)の代表的な症状の1つです。 月経開始の約1~2週間前から始まり、月経開始とともに軽減・消失する情緒不安定な状態を指します。

・通常よりも怒りっぽくなる
・ささいなことで感情が爆発しやすくなる
・感情のコントロールが難しくなる
・周囲の人に対して過敏に反応する

上記のような症状が表面化してしまうことに悩んでしまう人も少なくないでしょう。

そういった人こそ最適なツボを知り、そして適切にケアしていくことが日々を健やかに過ごすための助けとなるため、ぜひツボを軽視することなく実践してみてください。

 

PMSの症状とは

次にPMSの症状について解説していきましょう。

PMSの症状ですが主に「2つの症状」にわけられます。

■こころの症状
情緒が不安定、イライラする、気分が落ち込む(抑うつ)などの症状が出る。 また不安や不眠、眠気(睡眠障害)や集中力が低下するなどもPMSの「こころの症状」に分類されます。

■からだの症状
のぼせ、偏食や過食、めまい、からだがだるい(倦怠感)などの症状が出る。 またお腹や頭、腰が痛いなどの症状、むくみやお腹・乳房が張る、便秘などの症状も「からだの症状」に分類されます。

上記の症状に悩まされている人は、効果的なツボを症状緩和のために活用してみることをおすすめします。

 

月経前のイライラの原因

また月経前のイライラの原因についても掘り下げて解説していきたいと思います。

月経前のイライラの原因はいくつかありますが、その中でも下記の4つは特に大きな原因と言えます。

・ホルモンの変動…排卵後のエストロゲンとプロゲステロンの急激な変化
・セロトニンの減少…幸福ホルモンとも呼ばれる気分を調整する脳内物質の減少
・ストレスホルモンへの感受性上昇…反応が過剰になってしまいイライラしやすくなる状態
・ミネラルバランスの変化…特にマグネシウムが不足する人が多いため効率よく補給が大切
>>>こちらの記事もご参考に→妊活にマグネシウムは関係ある?

上記のように様々な原因から月経前のイライラが引き起こされてしまうのです。

もし月経前のイライラの症状が強い人は、効果的なツボでのケアに加えて、自身が気になる部分をケアしていく選択肢も検討してみることをおすすめします。

月経前にイライラしやすい人の特徴とは

さらに月経前にイライラしやすい人の特徴についても挙げていきましょう。

1.ストレスを溜めやすい性格 →真面目や几帳面、完璧主義の人はホルモン変動の影響を強く感じやすい傾向にある。
2.マグネシウム不足 →精神安定に関わるマグネシウムが不足していると、神経過敏やイライラの症状がでやすくなる。
3.睡眠不足や不規則な生活 →自律神経が乱れてしまい、ホルモンの働きにも影響してくる。
4.血糖値が乱れやすい人(甘いものが好き) →生理前に甘いものが欲しくなる人は、血糖値の乱高下で情緒不安定になりやすい。
5.冷え性や運動不足 →血流が悪いとホルモンの代謝が滞り、イライラやだるさが増してしまう。

上記をチェックするとピンと来る人もいるかもしれませんが、仕事や家事などで頑張る人ほど当てはまるケースが多いのです。

睡眠や食生活をはじめ適度な運動など、生活習慣を少しずつ改善することでも月経前のイライラが軽減する人が多いと言えるのではないでしょうか。

※その上で後述する効果的なツボも意識してケアしていくことを強くおすすめします。

 

東洋医学的観点

ここで東洋医学的な観点からの解説もしていきたいと思ます。

東洋医学的に見た場合、生理は血液の消耗でもあり、血液は肝臓で作られるため「肝」経路の変動ととらえることができます。

五臓の「肝」は東洋医学において血液を貯蔵し、全身の気の流れを整得る、精神活動をコントロールする、さらに筋肉や関節の動きなどを司るなど幅広い働きを持つ概念があるのです。

・血液を貯蔵し全身に巡らせる
・自律神経や情緒を安定させる
・新陳代謝を促進する

だからこそ、その働きが低下してしまうとイライラや落ち込み、めまいや関節痛などの症状があらわれてしまうのです。

そういった意味では血・肝を安定させるためのツボは月経前のイライラを改善したい人はもちろん、健康的な日々を送りたい人にとっても大切なツボだと言えるでしょう。

生理前のイライラに効くツボ4選

最後に肝心のイライラに効くツボについて解説をしていきます。

具体的な4つのツボについてシンプルに解説をしていきましょう。

■足の太衝
足の甲、親指の人差し指の骨の間を足首の方向にたどり、骨が交わるところにあるツボです。 このツボは肝の働きを整え、怒りやイライラに効果があるとされています。



■足の三陰交
内くるぶしの上、指4本分くらいのところにあるツボです。 女性ホルモンのバランスを整えるのに使われる代表的なツボでもあります。



■手の内関
手首の内側、手首のしわから指3本分ほどひじ側にあり腱の間にあるツボです。 自律神経を整え、精神的な安定をもたらすとされるツボでもあります。



■手の神門
手首の小指側のくぼみ、手のひら側にあるツボです。 ストレス緩和や不眠にも効果的であり、気持ちを落ちつけるツボでもあるので、生理前のイライラに悩まされている人にオススメです。



これら4つのツボはイライラに悩まされている人に特にオススメなツボですので、まずはこれら4つのツボを試してみることを強くおすすめします。

月経前のイライラを改善するツボを上手に活用

今回は月経前のイライラを改善するツボについて、様々な視点で解説をしてきました。

ちなみにツボをおすタイミングですが、これはどのタイミングでも問題はありません。

朝起きた際にイライラする場合は寝起きでじっくりとツボをおしてあげるのも良いです。

また中々寝付けない人、イライラが続いてしまう場合には、それらを緩和するイメージを持ちながらツボをおすのも良いでしょう。

今回挙げた4つのツボをおすことでイライラが静まるイメージを持ち、実際にイライラが緩和できればツボを上手に活用できていると言えます。

※本格的なツボケアをしたい人は「つまようじ」などを活用して、ピンポイントでツボをおしてあげるのもオススメです。

イライラが表面化するタイミング次第では押しにくいツボもあるかもしれませんが、自分なりにライフスタイルの中に取り入れることで月経前のイライラはもちろん、ちょっとしたタイミングで湧き上がる怒りなどに上手に対処することができるようになるでしょう。

たかがツボと軽視することなく、ぜひ今回お伝えしてきたツボを上手に活用してみることをおすすめします。

この記事の動画はこちらから

本日お話をおうかがいした方

アキュラ鍼灸院 鍼灸師/認定 不妊カウンセラー

徐 大兼

「こころもからだも温める」 開院から20年、鍼灸と独自のアキュラメソッドでこころとからだを整え、お一人おひとりが持つ妊娠するチカラを最大限に引き出す鍼灸治療を目指しています。一人で悩まれている方、一緒にお悩みの解決をしていきましょう! アキュラ鍼灸院:https://ninkatsu-ayumi.com/facility/629/

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