マグネシウムの摂り方。経口だけではない!?塗るタイプも|オーガニックサイエンスPart3
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妊活お役立ち情報
不妊治療を経験した東尾理子が、妊活に役立つアイテムや取り組みについて、関係者にさまざまな角度から質問を投げかけ深掘りしていく連載です。
マグネシウムクリームの「マグバーム」について、製造開発元のオーガニックサイエンス株式会社の代表、鎌田貴俊さんとの対談より、全6回でお届けします。
これまでのお話でマグネシウムが私たちの体に重要な働きをしていることが分かりました。
3回目の今回はマグネシウムの摂り方をテーマにお伝えします。
>>マグバーム開発者の鎌田さんに聞く「マグネシウムの奇跡」|Part1はこちら
>>「足がつる」「眠れない」「目が痙攣する」のは、マグネシウム不足かも|Part2はこちら
ホルモンの分泌にも影響するマグネシウム。食事ではどのように摂る?
東尾:前回までにマグネシウムの基本的な知識を伺いました。もう一度、マグネシウムがどのようなものかを、おさらいしたいと思います
鎌田:マグネシウムは、身体になくてはならない重要なミネラル、ベースとなるミネラルです。ただし身体の中では作れないミネラルなので、食事を含めて外から、毎日自分で摂り続けていくしかない成分なんですね。マグネシウムの働きは、エネルギーを産生するのを助けたり、ホルモンの分泌を助けたり、筋肉の動きを助けたり、多岐にわたります。
東尾:マグネシウムを、日々摂るにはどうしたら良いでしょうか?
鎌田:現代の食事からマグネシウムを摂ろうとするとけっこう難しいんですが、昔の日本食は割とマグネシウムが豊富だったんですよ。『ま、ご、わ、や、さ、し、い』という言葉があるのですが、『ま』の豆類だったり、『ご』のごまだったり、『わ』のワカメといったものです。海藻類にはかなりマグネシウムが含まれています。しかし西洋化されてしまった食事だと、なかなかマグネシウムが入っていないんですね。
東尾:『ま、ご、わ、や、さ、し、い』は、昔から言われている和食の基本ですよね。
鎌田:元々日本人は穀物を食べる食文化で、穀物にはマグネシウムが豊富に含まれているのですが、これも精米をしてしまい白米で食べることで、8割、9割マグネシウムの量が落ちてしまいます。加えて元々日本人はミネラルたっぷりの塩を使っていたのですが、これも法律が変わって工業的に作られた塩がたくさん流通するようになりました。最近はまた変わってきてはいるのですが、とにかく現代は、食事から摂れるマグネシウムがかなり減っているんです。
東尾:なるほど。野菜はどうでしょうか?
鎌田:野菜でいうと、クロロフィルとか、光合成をする分子の真ん中にマグネシウムが入っているので、緑黄色の野菜はマグネシウムが豊富だと言えます。ただ土壌の変化で30年前と今では、野菜に含まれるミネラルの値がかなり減っているというデータもあるんです。このような現状から、食事からマグネシウムを摂るのが難しくなっていると言えると思います。
マグネシウムを食事以外で摂る。塗って摂る?お風呂で摂る?
東尾:そうなると、マグネシウムを食事以外から摂るという選択肢も考える必要がありますね。
鎌田:そうですね。欧米の流れで、サプリメントとして高濃度のマグネシウム錠剤を摂っていく流れもあるのですが、前回も触れたように、総じてマグネシウムは腸からの吸収率が良くないのと腸内に残って水分を引っ張って便を緩く特性があるので、たくさん摂取すると下痢になりやすいんです。そこで今、マグネシウムを皮膚から摂り入れる経皮吸収の研究が、欧米で進んでいます。
東尾:皮膚に塗って吸収させる経皮吸収とは、口から摂る場合と同じくらい作用があるものなのでしょうか?
マグネシウムは肌から吸収できる?!
鎌田:まだまだ研究途中ではありますが、私どもは今、大学と共同で経皮吸収からどのくらい細胞内に取り込めるかの研究を行っています。いろいろな研究データから見ると、経皮でもかなり吸収率が良くなることが分かってきています。
東尾:入浴剤からもマグネシウムの皮膚からの吸収は期待できるのでしょうか?エプソムソルトという入浴剤が人気ですよね。
鎌田:エプソムソルトは、硫酸マグネシウムが原料の入浴剤ですね。浴槽の湯に溶かしていただいて0.2%から0.5%くらいの濃度で、ゆっくりと湯に浸かってマグネシウムを吸収させることで、血流を良くしたり、肌の状態を改善したりというところに人気があります。それを、お風呂に入らなくても、いつでもどこでも塗って皮膚から吸収させようとしたのが、マグバームの最初のコンセプトでもありました。
東尾:いろんなサプリを摂取することを面倒に感じたり、入浴もシャワーだけで済ませたかったりすることもあると思うので、マグバームのように皮膚に塗るだけでマグネシウムを補えるのであれば便利ですね。
ショック。経口摂取で摂っても吸収しないマグネシウム
東尾:現在、マグバームは何種類あるのですか?
鎌田:今のところマグバームには3種類あります。無香料のタイプ、ラベンダー精油が入ったタイプ、オレンジ精油が入ったタイプです。それからマグリポという商品もあります。
東尾:マグリポとはどんな商品なのでしょうか?
鎌田:これも自分の経験が関係している製品なんです。私は毎日マグバームを皮膚に塗って、さらにグリシン酸マグネシウムという海外の錠剤をずっと飲んでいたのですね。ただ自分の細胞の中のミネラルの値を測った時に、マグネシウムがかなり足りていなかったんですね。これは非常にショックでした。どれだけ錠剤で摂ってもほとんど吸収されていないことを痛感しました。
東尾:そうだったんですね。
マグネシウムの腸内吸収に着目。吸収率を上げる方法とは
鎌田:スポーツをすると汗からミネラルは流れていきます。またストレスがかかると尿から出て、白砂糖を摂っても、小麦を摂ってもアルコールを摂っても、常にマグネシウムって消費されているんですよ。生きているだけで、かなり消費が激しいミネラルなんです。それにもかかわらず食事からは摂りにくい、さらに錠剤で摂っても吸収率が悪いということを体感しました。そこでいろいろな先生方に相談してみたんです。
東尾:吸収率を上げる方法が見つかったのですか?
鎌田:リポソーム という、人間の腸の成分であるレシチンで栄養素を包み込んで、分子をものすごく小さくする方法があります。マグネシウムをこの成分で包み込んで小さくすることで、これが腸に届いた時に、腸が自分と同じ成分なので、吸収しやすくしてくれるだろうという考え方ですね。最終的な細胞への到達率がだいぶ変わって来るというのがリポゾームの特徴です。
東尾:その方法や考え方を取り入れて作ったのが、マグリポなんですね
鎌田:はい。マグリポはスティックタイプの液体なので、このままチューッと飲んでいただけます。これも100%天然由来にこだわって作っています。元々マグネシウムは、えぐみがある成分なんですよ。海の水のえぐみとか苦味が強いんですね。それをどうやって飲みやすくするかということに開発では非常に苦労したのですが、ゆずとデーツの果汁で酸味を加えることで飲みやすくました。
東尾:こちらを飲み始めてから、鎌田さんご自身の細胞内のマグネシウムの値に変化はあったのですか?
鎌田:そうですね、かなり顕著に変わりました。私自身も飲み始めてから実感があるのですが、実際に飲んでいる他の方からも、睡眠に関してですとか、血圧に関してですとか、エネルギーが湧いてくるなどのフィードバックをいただいています。
東尾:エネルギーが湧くのは大切ですよね。朝起きて元気がない感じって自分でもすごく嫌だなと感じてしまいます。
鎌田:エネルギーが落ちている時って、すべてがうまく回らない感じがありますよね。もちろんエネルギーが湧いてくるのは、これだけの効果ではないと思うのですが、マグネシウムの働きとして作用している部分もあると思うので、かなり貢献はできているのではないかと考えています。
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今回は経口、お風呂、塗るタイプなど、様々なマグネシウムの摂り方についておうかがいしました。次回は、医療現場やアスリートにも注目されているマグバームの使われ方などについてお届けしていきます。
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