「足がつる」「眠れない」「目が痙攣する」のは、マグネシウム不足かも|オーガニックサイエンスPart2
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妊活お役立ち情報
2024.05.10
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「足がつる」「眠れない」「目が痙攣する」のは、マグネシウム不足かも|オーガニックサイエンスPart2
不妊治療を経験した東尾理子が、妊活に役立つアイテムや取り組みについて、関係者にさまざまな角度から質問を投げかけ深掘りしていく連載です。
今回はマグネシウムクリームの「マグバーム」について、製造開発元のオーガニックサイエンス株式会社の代表、鎌田貴俊さんとの対談より、全6回でお届けします。前回はマグバームの開発秘話を伺いました。2回目の今回は、マグバームの成分であるマグネシウムが、私たちの身体にどんな働きをするのか、また不足するとどうなるのかなど、マグネシウムについて深掘りしていきます!
>>マグバーム開発者の鎌田さんに聞く「マグネシウムの奇跡」|Part1はこちら
>>マグネシウムの摂り方。経口だけではない!?塗るタイプも|Part3はこちら
実はエネルギーを生み出す時もマグネシウムが働いている!?
東尾:マグバームの成分となるマグネシウムについてお話を伺いたいと思います。そもそもマグネシウムは私たちの体の中でどのような働きをするのでしょう?
鎌田:マグネシウムの働きは幅広くあります。私自身もマグバーム開発に携わるまではマグネシウムについて知らないことが多かったのですが、カルシウムに関しては、日本人はとても重要なものだと捉えられていますが、マグネシウムに関してはほとんど知られていないんですよね。ただマグネシウムの働きについて、ここ10年から20年で研究が進んできています。人間の体の中での800以上の酵素反応に、実はマグネシウムが関わっていることが分かってきているんですね。
東尾:確かに。これまでマグネシウムの重要性をあまり意識したことはなかったのですが、体の中で幅広く関わっているんですね。
鎌田:「マグネシウムの働きとして一番重要なのは、エネルギー産生に関してです。人間は、細胞のミトコンドリアという中でエネルギーを生み出しているわけですが、このことにマグネシウムがかなり関わっているんですね。マグネシウムが足りない人は、このエネルギーを作るための歯車が回らない状態で、ATPというエネルギーがうまく出力できなくなってしまうんです。例えば慢性的疲労を抱えている方、糖尿病予備軍の方は、マグネシウムが不足しているケースが多いと言われています。
東尾:そうなんですね
鎌田:このエネルギーはすべての基本にあるわけですが、マグネシウムは筋肉の動きにも関わっています。筋肉は、マグネシウムとカルシウムのバランスで動いています。カルシウムはきゅっと締める役割をし、逆にマグネシウムは緩める役割をしています。この筋肉バランスが非常に重要なんですね。
ただしカルシウムに比べると、マグネシウムは不足してしまいがちです。なぜなら、マグネシウムはエネルギーを作るときに常に消費するので減っていってしまうんです。マグネシウムを補うことで、筋肉がうまく働くようになるのですが、このバランスを保つことが難しいんです。
マグネシウムはホルモン分泌にも関わっている!?
東尾:マグネシウムは、エネルギーを生み出すことや筋肉を動かすことに関係しているんですね。他にもマグネシウムの重要な働きはありますか?
鎌田:いろいろなホルモンの分泌にもマグネシウムはかなり関わっています。マグネシウムはホルモンの調整役、レギュレーターのような役割をしています。 例えば、睡眠の時にメラトニンというホルモンが分泌されるのですが、これはトリプトファンというアミノ酸がセロトニン、メラトニンと変わっていきます。その変わる途中でマグネシウムがものすごく重要になるんです。変わる時にさまざまな酵素が働くのですが、そこをマグネシウムがサポートしているんですね
東尾:知らないところでマグネシウムは、すごい活躍をしているのですね
鎌田:そうなんです。マグネシウム自体が主役ではないので、あまり日の目を見ることはないのですが、実はマグネシウムがないと、すべてがうまく回らなくなるんですよね。 例えば女性ホルモンに関しても、エストロゲンやプロゲステロンの分泌にも深く関わっていますので、そこをしっかりマグネシウムを摂ることによって、ホルモンの分泌が正常になっていく点も大きなところですね。
東尾:なるほど。マグネシウムはホルモンの分泌にも重要な役割をしているんですね。
鎌田:ですので、マグネシウムは、肉体的な筋肉の動きやエネルギーというところにもすごく重要ですし、精神的な安定のためにも必要なものです。マグネシウムが足りなくなると、イライラしたり不安感を抱えやすくなったりすると言われています。そうすると、よりエネルギーが必要になり、マグネシウムが消費されます。すると、さらにマグネシウムが足りなくなって、またイライラする悪循環が起こります。このような精神的なところ、睡眠も含めた静と動の両方、すべてのバランスに関わるバランサーのような役割をしている点が、マグネシウムの大きな特徴だと言えます
意外な不調、実はマグネシウムが不足が原因かも
東尾:イライラの悪循環以外に、マグネシウムが不足すると具体的にどうなりますか?
鎌田:分かりやすいところで言うと、筋肉がつりやすくなります。例えば目の眼瞼痙攣などです。疲れると目がピクピクしたり、こむら返りや足の裏がつったりなどがあります。またエネルギー産生がうまくいかないので、疲労がたまりやすかったり、疲れが抜けにくかったりすることもあります。
東尾:睡眠不足など疲れがたまると、目がピクピクすることがありますね。足のつりが気になることもあります。
鎌田:あとはマグネシウムは脳と心臓と筋肉に、ものすごく重要だと言われています。すべての血管に平滑筋という筋肉が通っているので血管にも関わっています。 例えば片頭痛になりやすかったり、心臓の動悸が激しくなりやすかったり、血圧が高くなりやすいという人もマグネシウム不足の傾向があるかもしれません。先ほども触れましたが、メラトニンの産生にも関わるので深い睡眠が得られない方、イライラしやすく精神面でのバランスが悪い方も、マグネシウム不足の傾向が高いと言われています。
東尾:最近疲れが取れないなとか、イライラしちゃっているなと感じた時は、自分のせいにすることがあるのですが、もしかしたらマグネシウム不足やバランスが取れていない可能性もあるわけですね。
鎌田:そうですね。もちろん要因はそれだけとは言えませんが、マグネシウムが足りないことで、悪循環や不調に繋がってしまうことがあることは、最近の研究で明らかになっています。マグネシウムが私たちの体のさまざまな機能に関わっていることは知っておいてほしいと思います。
マグネシウムの1日の推奨摂取量、納豆6~8パック分?!
東尾:マグネシウムは1日にどのくらい摂取すれば良いのでしょうか?
鎌田:厚生労働省が定めた1日の推奨摂取基準があります。カルシウムやビタミンは戦後すぐに定められたのですが、マグネシウムに関しては、忘れられていたのか1990年になってようやく定められました。 今の2020年のデータによると、男性が350ミリグラムから370ミリグラム、女性が270ミリグラムから290ミリグラム、さらに妊婦さんはプラスで80ミリグラムから90ミリグラム毎日摂取する必要があります。
東尾:妊婦さんは多めに摂取する必要があるのですね。
鎌田:はい。なので、妊婦さんで足がつりやすいとか片頭痛になりやすい場合は、マグネシウム不足を一因に考えても良いかもしれません。
東尾:なるほど。食べ物でいうと、マグネシウムを摂取するには、どのくらいの量が必要なのでしょうか?
鎌田:食べ物でいうと、それだけで摂取しようとすると難しいんですよね。例えば、ほうれん草100グラムに対してマグネシウムは70ミリグラム含まれているとされていますが、ほうれん草だけで摂ろうとすると、5束から6束の量になります。納豆だと100グラムにマグネシウムは100ミリグラム。1パック100グラムという大きなパックがあるとすると、1日に納豆3~4パック*を食べる必要があります。
*一般的な納豆は50g入りのため、6~8パック摂る必要がある。
東尾:けっこう、しっかり食べないといけないんですね。
鎌田:海藻類は、マグネシウムがかなり豊富と言われています。例えばアオサ、ワカメ、昆布、ひじき、もずくなどがありますよね。ヨウ素の摂り過ぎも注意する必要があるので、マグネシウムを摂取するという点では、海藻類をしっかり日々食べることを意識すると良いかと思います。
東尾:他にマグネシウムを含む食べ物はありますか?
鎌田:穀物で雑穀類が良いと思います。例えば玄米。お茶碗で軽く一杯100グラムとしても、50ミリグラム弱のマグネシウムが含まれています。ただし同量の白米にするとマグネシウムは7ミリグラムに落ちてしまうんですよね。1970年ぐらいから日本人は白米を食べる文化が定着したとされていますが、それと同時に糖尿病の有病率が上がっているデータもありますので、これはマグネシウムとも関わりが深いと考えられています。
マグネシウムの種類は様々。摂りすぎは注意が必要?
東尾:ここまでマグネシウムの働きのお話を聞いて、私たちが生きていく上で重要な成分だということが分かりました。ところでマグネシウムには種類があるのでしょうか?
鎌田:いろいろあります。マグネシウム自体は、例えば酸化マグネシウムや硫酸マグネシウム、クエン酸マグネシウム、水酸化マグネシウムなど、いろいろあるんですよね。それが体の中に入ると分かれて、マグネシウムイオンになって取り込まれていく形になります。
東尾:マグネシウムは種類が異なっても、その特徴や役割は同じなのでしょうか?
鎌田:自然界に存在するものは、基本的にマグネシウムとくっついているもので摂っていくことになります。総じてマグネシウムは、私たちの腸の中で吸収率が悪い特徴があります。したがってマグネシウムを大量に摂取しすぎると下痢になりやすいと言われています。
例えば酸化マグネシウムは下剤として使われている成分です。これは腸での吸収率が低いマグネシウムが腸内に残って水を引っ張って来る性質があるため、それで便を緩くして排出するという特徴をいかしたものです。
東尾:そうなんですね。となると、マグネシウムのクリームであるマグバームの塗り過ぎは気を付ける必要があるのでしょうか?
鎌田:塗る場合は、マグネシウムの摂り過ぎに心配しなくて大丈夫です。口から摂る場合とは違って、皮膚からの場合は身体の機能として摂り過ぎることがないためです。また、口から摂る場合であっても、腎臓機能がしっかりした方の場合は、腎臓で排泄してくれる機能が働くので、摂りすぎても排泄されるため、問題がありません。
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マグネシウムが、エネルギー産生や、筋肉の働き、ホルモンの分泌にまで関わっているというお話をお伺いしました。
自分に合った方法でマグネシウムを摂りたい!ということで 次回は、マグネシウムの様々な摂り方についてお届けします。
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