妊活治療のロードマップ#4 体外受精で1~2回目に検討する補足検査と治療とは
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妊活お役立ち情報
2024.02.26
不妊治療
妊活治療のロードマップ#4 体外受精で1~2回目に検討する補足検査と治療とは
体外受精では、回数によって検査や治療が検討されます。体外受精の1~2回目に検討する補足検査や治療について、今回も不妊症看護認定看護師の小松原千暁さんがお伝えします。
体外受精1回目と2回目では検討する検査治療が違う
不妊治療が体外受精に進んだ際に、1回目、2回目で検討する補足検査や治療について解説します。検査治療によって保険適用、自費があります。
1回目の採卵・胚移植、場合によって、採精方法や卵子活性化も検討
まず、1回目の採卵・胚移植では、卵子については排卵誘発剤の注射など調節卵胞刺激法の治療方針を決めるために、採血で行う「抗ミュラー管ホルモン(AMH)」測定を検討。また精子の状況によって授精方法を選択します。このほか高濃度のカルシウムイオンを含む培養液に顕微授精後の卵子を浸漬することで受精の手助けをする「卵子活性化」、培養中の胚を内蔵カメラで自動撮影して正確な評価をする「タイムラプス」も検討します。
2回目の体外受精、アシステッドハッチングやPICSI、IMSIも検討
もし1回目で妊娠に至らず、2回目に進んだ場合、補足検査や治療として「アシステッドハッチング(AHA)」を検討します。これは胚移植の前に、胚の周囲を覆っている透明帯を酸性の薬品、機械的方法あるいはレーザーなどを用いて、透明帯から胚の脱出を助けて着床率を上げる方法です。
2回目の採卵をする場合には、精子の選別や授精方法の再検討を行います。選別にはヒアルロン酸を含有する培地で成熟精子を選ぶ「PICSI」、強拡大の顕微鏡を用いて成熟精子の選択を行う「IMSI」、特殊な膜構造で精子の損傷を極力抑えて選ぶ「マイクロ流体技術を用いた精子選別」があります。
体外受精でなかなか妊娠に至らず3回目以降となった場合は、どのような治療や検査を検討していくのでしょうか。次回に解説します。
>>体外受精で3回目以降に検討する補足検査や治療とは?
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