妊活治療のロードマップ#5 体外受精で3回目以降に検討する補足検査や治療とは?

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2024.02.27

不妊治療

妊活治療のロードマップ#5 体外受精で3回目以降に検討する補足検査や治療とは?

1~2回目の体外受精で妊娠に至らず、3回目以降に進んだ場合にも補足検査や治療を検討します。どのようなものがあるのでしょうか。前回に引き続き、今回も不妊症看護認定看護師の小松原千暁さんが解説します。

 

体外受精3回目以降に進んだ際に検討する治療や検査は?

3回目の体外受精に進んだ際に、検討する補足検査や治療について説明しましょう。まず、「SEET法」があります。胚培養液を、胚移植を行う2・3日前に子宮に注入し、受精卵の着床に適した環境を作り出す方法です。これは2回以上の胚移植で妊娠に至らなかった方が対象になっています。

 

このほか、子宮内を調べる検査を提案されることもあるでしょう。たとえば子宮内膜受容検査(ERA、ERPeak)などです。前講座の「妊活検査のロードマップ」も合わせて参考にしてください。

 

4回目以降の体外受精では、SEET法で妊娠できなかった方を対象に「二段階胚移植法」の検討を行います。先行して初期胚を移植し、後日に継続培養した別の胚盤胞を移植するものです。

 

その他、より詳しい精子を調べる検査をすることも

今回のロードマップには掲載していませんが、精子については精液を調べて精子が存在しなかった場合、「Y染色体微小欠失検査」が推奨されています。精巣の中から直接精子を取り出す「精巣内精子採取術(TESE、MD-TESE)」の適応を判断するのが目的です。

 

妊活治療で補足として行われる検査治療は、適応が異なるために段階的に提案されるものが多く、最初からすべてを受けられるものではありません。また現段階では保険適用外のものもあります。気になることがあれば、先生に積極的に相談しましょう。

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