月経の状態から体質を見分けよう#3 血塊や血量から知る「月経からのメッセージ」
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妊活お役立ち情報
2024.03.15
東洋医学
月経の状態から体質を見分けよう#3 血塊や血量から知る「月経からのメッセージ」
月経は女性の体のバロメーター。自分の状態を知り、妊活に役立てましょう。中医学の視点より「月経の状態から体質を見分ける」ことをテーマに、漢方薬剤師で国際中医専門員の住吉忍さんが解説。体質の見分け方として、前回は経血の色についてお伝えしましたが、今回は血塊や血量の状態についてお届けします。
経血に血塊が混じる理由とは
血塊は、少量や数ミリ程度ならば問題ないと前々回にお伝えしましたが、そもそもなぜ経血に血塊が混じるのでしょうか。中医学では「気血水」の状態に関係すると考えます。「気」とはエネルギー、「血」とは血液と栄養素、そして「水」とは体の中の水分です。この「気血水」のめぐりが悪い時に、血の塊が出るとされています。基本的には、血のめぐりが悪い状態の時に、つまり「血瘀」がある場合、経血に血塊が混じると考えると良いでしょう。
経血量が少ない場合、多い場合に考えられること
続いて、経血量についてです。血量が少ない場合は、中医学では気血水が不足していると考えます。基本的に血、つまり栄養全体が足りていない状態です。または女性ホルモンのアンバランスが原因にあると考えます。月血は子宮の内膜がはがれて出てくるものなので、内膜の発育が十分ではない場合は、経血量は相対的には少なくなっていきます。しかし経血の量が少なくても、内膜が十分に育っている場合もあるので、検査で計って特に問題がなければ、安心して臨みましょう。
経血量は年齢とともに減っていくケースが多いのですが、もし年齢とともに経血量がどんどん増えているといった場合には、子宮の病気が隠れている可能性もあります。貧血につながることも多いです。医療機関を受診されると良いでしょう。また不正出血が気になる際も、医療機関で一度検査をすることをおすすめします。
次回は、体質別の月経の特徴について解説します。
>>体質別で知る月経の特徴「瘀血」「血虚」編
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