月経の状態から体質を見分けよう#4 別で知る月経の特徴「瘀血」「血虚」編

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2024.03.16

東洋医学

月経の状態から体質を見分けよう#4 体質別で知る月経の特徴「瘀血」「血虚」編

中医学の視点より「月経の状態から体質を見分ける」ことをテーマに、漢方薬剤師で国際中医専門員の住吉忍さんが解説します。前回は、経血の血塊や量の状態から読み取れることをお伝えしました。今回から次回にかけては、5つの体質別(瘀血、血虚、気虚、陰虚、血熱)に月経の特徴をお届けします。まずは「瘀血(おけつ)」「血虚(けっきょ)」についてです。

 

瘀血の月経の特徴とは

瘀血とは、血流が悪い状態を言います。月経が始まる前、または始まってすぐの時に強めの月経痛が起きることが多いです。特に寒い季節は、冷えで血流が悪くなり、痛みが強まる傾向があります。

 

ストレスも血流が悪くなる原因のひとつです。ストレスから、睡眠時間が削られているとか、甘い物を食べ過ぎてしまったなどで、血流が悪くなっていることがあります。経血の色は黒っぽく、血塊が多い、肩こりや頭痛が併発しやすいのも瘀血体質の人の月経の特徴です。

 

血虚の月経の特徴とは

血虚とは、血が足りない状態を言います。月経痛は、血がどんどん体から失われていく月経後半の時に、鈍痛として起きやすい傾向があります。血が不足していることから、眠りが浅かったり、倦怠感があったりすることも特徴です。また体全体から子宮にどんどん血が送られている月経前に、空腹を感じて食欲が増進するケースもあるでしょう。

 

経血の色は薄く、サラサラな出血が多いです。血虚体質の方は、エネルギーが不足する気虚(ききょ)の状態も併発しやすいので、月経周期が遅れがちなこともあります。

 

次回は「気虚」「陰虚」「血熱」の体質と月経の特徴をお伝えします。女性の体のバロメーターである月経から、自分の状態を知り、妊活に役立てましょう。

>>体質別で知る月経の特徴「気虚」「陰虚」「血熱」編

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