月経の状態から体質を見分けよう#6 月経の痛みの種類と対処法を解説

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2024.03.18

東洋医学

月経の状態から体質を見分けよう#6 月経の痛みの種類と対処法を解説

中医学の視点より「月経の状態から体質を見分ける」ことをテーマに、漢方薬剤師で国際中医専門員の住吉忍さんが解説します。前回は、体質別の月経の特徴をお伝えしました。今回は、月経の痛みの種類や対処法についてです。月経から自分の状態を知り、妊活に役立てましょう。

 

不通則痛は気血のめぐりが悪いと起きやすい

最後に月経痛についてお伝えします。中医学では、月経の痛みは主に「不通則痛(ふつうそくつう)」と「不栄即痛(ふえいそくつう)」の2種類があり、ともに「気血」に関係していると考えます。気とはエネルギー、血とは血や栄養素のことです。

 

まず不通則痛についてです。月経前や月経前半に起きる強い痛みで、腹痛や頭痛などがあります。「気血のめぐりが悪い」ことで起きると考えられています。ストレスや冷えで血流が悪い、または飲食の不摂生などで、体の中の老廃物がたまってしまうということも原因として挙げられます。ストレス、冷え、食生活などを改善することによって、痛みの緩和が期待できます。

 

気血がめぐっていないことが当たり前になっていると「生理は痛いのが当たり前」と考えがちですが、決してそうではありません。妊娠に向けて、月経の状態を整え、快適に過ごせるように、放置せずに改善していくと良いでしょう。

 

不栄即痛は気血が不足していると起きやすい

不栄即痛とは、「気血が不足している」ことで起きる痛みです。痛みの程度は軽いのですが、めまいや疲れ、だるさなども併発しやすい特徴があります。原因としては、栄養が不足しているケースが考えられます。カロリーは足りているけれども、食事バランスが崩れていて、必要な栄養素が摂れてない場合に起きやすくなります。食生活の見直しをしてみましょう。

 

また仕事など日常の忙しさから過労があると起きやすく、慢性的な虚弱体質な方も不栄即痛の痛みが出やすいでしょう。気血を補っていくと、痛みが出にくくなりますので、まずは養生を心掛けて、漢方など他の手段も検討していくと良いと思います。

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