鍼灸が妊活に効果を発揮する理由#5 不妊に対して鍼灸治療で期待できること
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妊活お役立ち情報
2024.04.12
東洋医学
鍼灸が妊活に効果を発揮する理由#5 不妊に対して鍼灸治療で期待できること
「卵子の質をあげるためにかかる時間」をテーマに約20年、妊娠をサポートしている鍼灸師の徐大兼さんがお届けするコラム第5回。前回は不妊に対して鍼灸治療を継続する期間について解説しました。今回は不妊に対して鍼灸治療で期待できることについてお伝えします。
クリニックではフォローできないことを鍼灸でサポート
不妊治療の医療現場では、本人の体調管理まではなかなかフォローしきれません。たとえばストレスや疲労蓄積、運動不足、睡眠不足、栄養不足、環境ホルモンの問題などです。結果が出にくい方は、本人の体調が整っていないため、クリニックで治療を受けても思うような結果は出にくいでしょう。
鍼灸治療で期待されているのは、不妊の患者さんの根本的な体調を整えるサポートです。東洋医学では不妊症は「気・血・水」の不調が原因ととらえますが、鍼灸でこれらの不調を取り除いていきます。卵巣機能を改善し、質の良い卵子を育て、受精、着床、妊娠の成立までの道のりをスムーズにしていくことが期待されています。
不妊に対しての鍼灸治療を取り入れたり、運動や食生活など根本的なところ変えたりするなど、まずは3か月、集中して継続してみてはいかがでしょうか。
不妊に対しての鍼灸治療の特徴
当院での例になりますが、不妊に対しては、まず血流を良くすることを重視します。東洋医学では下腹部や臀部(卵巣、子宮の部位)を押して痛みがある人は血の流れの滞りがあると考えます。東洋医学ではこのような状態を瘀血(オケツ)と呼びます。卵巣や子宮の血流を促進するツボに鍼を刺し、そこへ低周波という微弱電流を流して刺激を与え、更にレーザーを併用して血管を拡張させる治療を行います。また、ストレスが緩和されるようにリラックスできるような環境作りや治療を行います。
心身の健康、生活習慣の改善なども意識し、より健やかな状態で不妊治療に臨めるようにカウンセリングもある治療院もあるので、活用しましょう。
以上、5回にわたり、不妊治療の患者さんと向き合ってきた約20年もの経験知と東洋医学の視点より「卵子の質をあげるためにかかる時間」をテーマにお伝えしました。
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