妊活のため鍼灸へ行くタイミング
ARTICLE
妊活お役立ち情報
2024.07.17
東洋医学
妊活のため鍼灸へ行くタイミング
不妊治療にプラスして、鍼灸治療を考えている方もいるでしょう。
鍼灸にはどんな効果が期待できて、どのタイミングで通えば良いのでしょうか。
妊娠しやすい体を目指すために、効果的な鍼灸の活用時期や目的について鍼灸師の徐大兼さんが解説します。
妊活中の鍼灸に期待できること
鍼灸とは、国家資格保有者が細い鍼を体に刺したりして、元々身体に備わった力を高めて元気にする治療です。よく「鍼は痛いですか?」と聞かれることがあるのですが、私の鍼灸院では髪の毛くらいの細い鍼を使用しておりますので、痛みの心配はほとんどありません。
施術中に寝てしまう患者さんがほとんどです。
妊活中、鍼灸に期待できることとしては、大きく2つあります。
1つめは、局所的な血流促進です。
鍼が皮膚や筋肉に刺激を与えることで、子宮や卵巣といった局所的な血管拡張が促進され、血流が増加するといわれています。局所の酸素や栄養素の供給が向上し、組織の代謝や修復が促進されます。
2つめは、自律神経の調整です。
鍼が神経終末を刺激することで、交感神経と副交感神経のバランスが調整されます。
交感神経の活性が抑制され、副交感神経が優位になることで、血管の収縮が緩和され、血流が改善されると考えられています。
その他、ストレス緩和など神経系の調整、自己免疫系の調整、消化器系や睡眠の改善などが期待できます。
それでは、それぞれの作用について、詳しくお伝えします。
目的別で考える妊活中の鍼灸
このような効果が期待できる妊活中の鍼灸を、不妊治療の目的別で考えるとするならば、次の4つが挙げられます。
・着床サポート
生理開始から着床前後の鍼灸による着床促進
何度移植をしても着床しない方へのサポート
・子宮内膜サポート
子宮内膜が厚くなりにくい方へのサポート
・卵子の質向上
空胞が多く採卵できる数が少ない、胚盤胞までなかなか進まない場合
・精子の質向上
数が少ない、運動率が悪い、奇形率が高いなど
造精機能向上のサポート
妊活のため鍼灸に通うタイミングとは
鍼灸治療というと、腰や肩など何か痛みを緩和したいタイミングで受けるイメージがあるかもしれません。日本では鍼灸を1年間で受けたことのある成人の割合がたったの5%というデータもあり、あまりなじみがない人のほうが多いでしょう。したがって、ご自身が妊活中に鍼灸を受けようと思っても、一体いつ、どのタイミングで鍼灸院に通えば良いのか、悩むことがあるかもしれません。
実際に当院に来られる不妊治療中の患者さんでみると、一番多いのが、治療をしていて思うような結果につながっていないと感じている方で65~80%です。
例えば不妊治療が体外受精にステップアップした方、採卵経験や移植経験が2回以上ある方、流産経験がある方もいらっしゃいます。
その他、一般不妊治療のタイミング療法や人工授精の段階で来る方が10~20%、移植前後の治療(着床サポート)の段階で来る方が10~15%です。不妊治療の段階は関係なく、ご自身が受けてみたい、体のことが気になる、必要だと思ったタイミングで、気軽に鍼灸の門をたたいていただけたらと思います。
以下、鍼灸に通うタイミングについて、よくある質問を中心に説明します。
▶鍼灸は生理中には行かないほうがいいの?
月経中に来院いただいて問題ありません。
むしろ月経は卵巣・子宮がリセットされた状態なので、鍼灸を始めるには良い時期だと思います。不妊治療クリニックにおいて、生理が来たら来てくださいと言われるのはそのためです。
▶鍼灸は排卵中に集中して行ったほうがいいの?
鍼灸の目的にもよります。たとえば卵管を整え、排卵を促したいのであれば、排卵日前後に通うことで役立つでしょう。排卵期に利用する場合は、排卵3日前から前日までに1回、排卵後5日目までに1回を目安に鍼灸に行くのがベストです。
▶鍼灸はコンスタントに通院したほうがいいの?
それぞれの体の状況により来院頻度は異なりますが、週1回~2回のペースで来院するのが良いでし
ょう。たとえば筋トレもそうですが、定期的に行う方と、たまにしか行わない方では違いがあります。
▶最低どのくらい通うのがいいの?
鍼灸を受ける期間は、患者さんの状態によって変わりますが、妊娠するためには、質の良い多数の精子、受精卵をピックアップする卵管の機能、卵胞の発育が重要になります。自然妊娠、体外受精、どちらも受精卵が胚盤胞まで育たなければ、妊娠は成立しません。
卵子はすぐには育ちません。一般的にホルモンの影響を受けて育つのが3か月、90日くらいと言われています。したがって、卵子の質に問題がある女性の場合は、だいたい3周期(約3ヶ月)以上をひとつの目安として、お時間をいただけたらと思います。
妊娠したら12週までで鍼灸はいったん終了となります。
男性の場合、精子は約10週間かけて成熟するといわれています。量や運動量の改善のためには、やはり10週間は鍼灸に通うと良いでしょう。
鍼灸治療の基となる東洋医学は、統合医療ともいわれ、心と体は表裏一体で切り離すことができない「心身一如」の考え方があります。解剖学的に体をパーツに切り分けて考える西洋医学と異なる点です。医療機関での不妊治療に鍼灸をプラスすることを、検討してみてはいかがでしょうか。
この記事の動画はこちらから
本日お話をおうかがいした方
アキュラ鍼灸院
鍼灸師/認定 不妊カウンセラー
徐 大兼
「こころもからだも温める」
開院から20年、鍼灸と独自のアキュラメソッドでこころとからだを整え、お一人おひとりが持つ妊娠するチカラを最大限に引き出す鍼灸治療を目指しています。一人で悩まれている方、一緒にお悩みの解決をしていきましょう!
アキュラ鍼灸院:https://ninkatsu-ayumi.com/facility/629/
テーマ:
会員限定記事
会員限定の記事です。
ログインしてからご覧ください。会員登録は無料です。
RANKING⼈気記事
KEYWORDタグ一覧人気のタグ
CATEGORY