妊活における鍼灸の効果#1 鍼灸院に通う女性不妊患者さん

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2024.03.26

東洋医学

妊活における鍼灸の効果#1 鍼灸院に通う女性不妊患者さん

自身の妊娠する力を引き出すために、鍼灸を選択肢の一つに考える方も多いでしょう。どんなことに悩む人が鍼灸院に通い、どのようなことが期待できるのでしょうか。鍼灸と独自メソッドで不妊患者さんと向き合う鍼灸師の徐大兼さんが、約20年の現場経験よりお伝えします。

来院時、不妊治療のステージはさまざま

まず、どのような女性不妊患者さんが来院するかについてお話をしましょう。大きな特徴としては、不妊治療の策を講じているけれど妊娠しないといった方が多いです。 不妊治療のステージはさまざまで、例えばタイミング療法、排卵誘発、人工授精などの不妊治療を行っているけれど、なかなか妊娠しない、といった方です。または専門医院での不妊治療を一休みされている時期に来院される方もいます。

中でも一番多いのは、体外受精に進んでいる30代後半の方です。具体的には、採卵ができなかったり、採卵しても受精しない、受精しても胚盤胞まで育たない、良好胚を移植しても着床しなかったり、または着床しても化学流産した、などといったステージにいる方です。また、移植に際し、子宮内膜厚が厚くならないという問題を抱えている方はクリニックから直接紹介を受けることが多くなってきています。最近は、PGT-Aの検査で異常がないのに着床しないといった悩みを持つ方の来院も増えています。

医療機関の検査は必須

来院される人の中に、まだ病院に行っていないとか検査が怖いなどという方もいますが、基本的には医療機関を受診されることを推奨しています。例えば当院では、医療機関での検査結果も参考に、その人に合った鍼灸を検討します。また患者さんの症状や状態が鍼灸の治療範疇ではないと判断した場合は、適切な医療機関を紹介したりすることもあります。

移植の前後に、単発で鍼灸を受ける方もいますが、体質改善や疲労回復体の面から言えば、日常的に通うほうが良いかと思います。医療機関と合わせて鍼灸院を活用されると良いでしょう。

次回は、妊娠に関して、患者さんからよく質問されることについて紹介します。
>>来院患者さんから受ける妊娠に関してのよくある質問

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