これって着床出血?生理との違いは?時期・色・量・続く期間は?

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2025.12.19

カラダ

これって着床出血?生理との違いは?時期・色・量・続く期間は?

妊娠を希望している時期に、生理予定日より少し早く少量の出血があると、「生理が早く来ちゃった?」「妊娠初期にも出血するって聞いたけど・・・」と、期待と不安が入り混じった気持ちになるかもしれません。

その出血は、もしかすると「着床出血」と呼ばれる、妊娠の初期兆候の一つである可能性もあります。

この記事では、着床出血とは何か、生理や不正出血とどう見分けるのか、特徴(時期・色・量)や、いつ妊娠検査薬を使えばいいのか 「受診の必要がある出血とは」を詳しく解説します。

そもそも「着床出血」とは?


着床出血(Implantation Bleeding)とは、受精卵が子宮内膜(子宮のベッド)に「着床」する際に起こる、ごく少量の出血のことです。

受精卵が子宮内膜にもぐり込む際、内膜の表面にある毛細血管をわずかに傷つけることがあり、これが原因で出血として現れる場合があります。

着床出血は、妊娠した人全員に起こるの?

しかし、着床出血は、妊娠したからといって必ず起こるものではありません。

医学的な統計では、着床出血を経験する人は、妊娠した女性のうち約15%〜25%程度とされています(※1)。つまり、4人に1人程度、またはそれ以下であり、多くの人は着床出血を経験しないまま妊娠が成立しています。

着床出血がなかったからといって、「妊娠していない」と不安になる必要はまったくありません。

セルフチェック!着床出血の特徴(時期・色・量・期間・痛み)


着床出血とはどんな出血なのか、一般的な特徴をみてみましょう。

時期:いつ起こる?

着床出血が起こる時期は、一般的に「受精(排卵)から約10〜14日後」といわれています(※2)。

これは、多くの人の「生理予定日の数日前」または「生理予定日の当日」頃と重なります。生理と間違えやすいのは、このためです。

色:どんな色?

  • 薄いピンク色(おりものに血が混じったような色)
  • 茶褐色(古い血のような色)

鮮やかな赤い血(鮮血)であることは比較的少ないといわれています。

量:どのくらい?

  • ごく少量(スポッティング、点状出血)。
  • ティッシュペーパーで拭いた際に付着する程度。
  • おりものシートや下着がわずかに汚れる程度。

生理のように、ナプキンが継続的に必要になるほどの量が出ることは稀です。

期間:どのくらい続く?

  • 数時間で終わる。
  • 長くても1日〜2日程度。

生理のように3日〜7日間ダラダラと続くことはありません。

痛み:着床痛はある?

人によっては、着床の時期に下腹部に「チクチク」「ズキズキ」とした軽い痛みや、生理痛のような重だるさを感じることがあり、「着床痛」と呼ばれることがあります。

ただし、これも医学的に明確に定義されているものではなく、出血と同様、感じない人の方が多いです。

最大の疑問!「着床出血」と「生理」の見分け方


最も知りたいのは、「生理が始まった」のか「着床出血なのか」という点です。以下の比較表を参考にしてください。

比較表で見る「着床出血」と「生理」の違い

項目 着床出血 生理(月経)
時期 生理予定日の数日前〜当日頃 (排卵日から10~14日後) 生理予定日(またはその前後)
ごく少量(点状・線状 、おりものに少量混じる程度 ) 少量から始まり 徐々に増える 、血の塊もある
薄いピンク・茶褐色 鮮血〜暗赤色
期間 数時間〜2日程度 3〜7日程度続く
痛み 無いか、軽い下腹部痛 生理痛(個人差あり)
基礎体温 高温期が続く 低温期に移行する

基礎体温をつけている場合の判断材料

もし基礎体温を日常的につけている場合、これは有力な判断材料になります。

着床出血(妊娠成立)の場合: 基礎体温は高温期のまま維持されます。

生理の場合: 基礎体温は下がり、低温期に移行します。

出血量が少なく、高温期が続いている場合は、着床出血の可能性が高まります。

着床出血かも?と思ったら。いつ妊娠検査薬を使うべき?

なぜフライング検査は推奨されないのか

着床出血があった時点(生理予定日より前)で妊娠検査薬を使っても、まだ 妊娠検査薬で検出できるホルモン (hCGホルモン)が尿中に十分に出ておらず、陰性と出てしまう可能性があります。

「陰性だった」と落ち込んだ数日後に、生理が来ないため再検査したら陽性だった、というケースは多々あります。

検査薬を使うベストなタイミング

市販されている多くの妊娠検査薬は、「生理予定日の1週間後」からの使用を推奨しています。

着床出血らしきものがあり、生理が始まる様子(量が増える、鮮血になるなど)がなければ、推奨される時期まで待ってから検査するのが最も確実です。

注意!着床出血ではない「不正出血」の可能性


妊娠初期の出血は、すべてが安全な着床出血とは限りません。中には注意が必要な出血もあります。どのような出血なのか確認しておきましょう。

妊娠初期の危険な出血(流産・子宮外妊娠 ・胞状奇胎 など)

着床はしたものの妊娠が継続しない「化学流産」の場合、通常の生理と同じか、それより少し遅れて出血が始まることがあります。また、頻度は低いですが、受精卵が子宮以外の場所(卵管など)に着床してしまう「子宮外妊娠(異所性妊娠)」 や受精卵の一部が異常に増殖する胞状奇胎 の可能性もあります。


子宮外妊娠 や胞状奇胎 は、少量の出血と下腹部痛(特に片側)を伴うことがあり、緊急の対応が必要です ので、いつもと違うと感じた場合には、迷わず受診しましょう (※3)。

ホルモンバランスの乱れによる出血

妊娠とは関係なく、ストレスや疲労によるホルモンバランスの乱れで、生理(月経)周期が乱れ、不正出血が起こることもあります。

すぐに病院を受診すべきサイン

以下の症状が見られる場合は、着床出血だと自己判断せず、速やかに産婦人科を受診してください(※3)。

  • 出血量が(生理2日目よりも)多い。
  • 鮮血が続く。
  • 我慢できないほどの強い腹痛(特に片側だけが痛む)を伴う。
  • めまい、吐き気、失神など、他の症状がある。


「いつもと違う」「明らかにおかしい」と感じたら、ためらわずに医師の診断を仰ぎましょう。

また、産婦人科以外に受診する必要がある場合には、「妊娠を望んでいる(妊娠している可能性がある)」ことを、生理や出血の有無にかかわらず、伝えることも大切です。

着床出血のまとめ

  • 着床出血は、受精卵が子宮内膜に着床する際に起こる可能性のある出血です。

  • 妊娠した人全員に起こるわけではなく(経験する人は約15〜25%)、無くても妊娠しているケース のほうが 多いです。

  • その特徴は「生理予定日 の少し前 ・ごく少量・ピンクや茶色・1〜2日で終わる」ことです。

  • 生理との最大の違いは「出血量が増えない」ことと「短期間で終わる」ことです。

  • 着床出血かどうかを最終的に判断できるのは、妊娠検査薬と医師の診断だけです。出血の様子をよく観察し、生理予定日を1週間過ぎても生理が来なければ検査薬を試し、不安な場合 やいつもと違うと感じる場合には、速やかに 受診しましょう。

参考文献

※1 Healthline. (2023). What Is Implantation Bleeding? (Medically reviewed by Valinda Riggins Nwadike, MD, MPH).

※2 Mayo Clinic Staff. (2024). Getting pregnant: Symptoms of pregnancy: What happens first.

※3 The American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG). (2022). FAQ003: Bleeding During Pregnancy.

監修

助産師

吉田敦子

赤ちゃんをお迎えする身体は、妊娠を継続していくカラダであり、出産し、育児をしていくカラダです。安心して赤ちゃんをお迎えできる身体は、楽な妊娠生活や安産、楽しい育児の生活につながります。助産師や医師をはじめとする妊娠出産育児の専門家たちへ、母子のフィジカルケアを20年にわたり伝えてきました。私と一緒に、ご自身のからだの変化を楽しみながら妊活ボディーメイクをしていきましょう!助産師・看護師(NPO)母子フィジカルサポート研究会代表理事 / 認定講師トコカイロプラクティック学院 准講師 (整体師・RDM®プラクティショナー)
伝統医学応用研究所認定 フェミニンケアセラピスト母と子の整体院 Mommy&Baby 妊活ボディーメイクセラピスト助産師あつこのHP https://www.mommybaby-atsuko.com/

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