夫婦で妊活・検査・治療をどう進めるか考えよう#6 3つの性と妊活中の夫婦の歩み方

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2024.03.25

基礎知識

夫婦で妊活・検査・治療をどう進めるか考えよう#6 3つの性と妊活中の夫婦の歩み方

「妊活を始める最初の一歩を一緒に考えてみませんか」をテーマに、不妊症看護認定看護師の小松原千暁さんがお伝えします。前回は不妊治療など妊活中の相談相手についてお話しました。今回は、3つの性と妊活中の夫婦の歩み方についてお届けします。

 

男女で違いがある3つの性とは

今回は、少し視点を変えてお話をしていきたいと思います。性には「快楽の性」「連帯の性」「生殖の性」の3つの性があると言われています。「快楽の性」とは楽しみを感じるための性、「連帯の性」とはパートナーシップ、コミュニケーションにつながる二人のための性、そして「生殖の性」とは子孫を残すため、子どもをもうけるための性です。

 

この3つの性ですが、男女で違いがあると言われています。男性は、思春期に「快楽の性」がめざめ、恋人ができ「連帯の性」も芽生え、結婚により「生殖の性」を経験。中高年期で生殖は終え「連帯の性」の割合が増します。一方で女性は、まず「連帯の性」にめざめます。「生殖の性」を経験し、もちろん「快楽の性」も含まれますが、中年期で「連帯の性」に戻ると言われています。

 

不妊治療では「生殖の性」が中心になりがち

夫婦でこの3つの性が一緒であればとても良いことですが、不妊治療で「生殖の性」が中心になると、「快楽」や「連帯」の性がおざなりになってしまうこともあるかもしれません。

 

例えばタイミング療法で、先生からこの日くらいに性生活をもったら良いですよと言われ、そこだけを中心に考えてしまうなどです。もちろん夫婦間で今は「生殖の性を中心に」と決めたのであれば良いですが、もしどちらかが寂しいと思っているのであれば、「快楽」や「連帯」の性も大切にして、3つの性を進められるように考えていくと良いのではないでしょうか。

 

互いの存在を改めて考えて同じ方向に進む

そして互いの存在を改めて考えてみることも必要です。あなたにとって夫婦とは、パートナーとは、子どもとは、家族とはどのような存在でしょうか。互いの考えを知り、理解し、すり合わせることで、同じ方向へ歩いていけるのではないかと思います。夫婦の出会いから今までを振り返り、現在地とこれからを確かめる機会を持つと良いでしょう。

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