夫婦で妊活・検査・治療をどう進めるか考えよう#4 不妊治療のステップアップと情報について解説

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2024.03.23

不妊治療

基礎知識

夫婦で妊活・検査・治療をどう進めるか考えよう#4 不妊治療のステップアップと情報について解説

「妊活を始める最初の一歩を一緒に考えてみませんか」をテーマに、不妊症看護認定看護師の小松原千暁さんがお伝えします。前回は治療を開始する時の意思決定について解説しました。今回は、不妊治療のステップアップと情報についてです。

 

タイミング療法、人工授精療法、体外受精と進む

不妊治療には、タイミング療法、人工授精療法、体外受精があり、少しずつステップアップしていく考え方があります。

 

一般的にはタイミング療法からスタート

一般的には、基本検査で問題がなければタイミング療法から始めるケースが多く、通院は1周期1~2回です。治療内容などの説明会や動画、冊子などで情報収集していくと良いでしょう。

 

4~6か月で人工授精療法に移行

タイミング療法を始めて4~6か月くらいして妊娠に至らなければ「人工授精療法にステップアップしましょう」といった提案があるかと思います。通院は1周期2~3回になります。ここでも夫婦で情報を得ることが大切です。

 

4~6か月で体外受精にステップアップ

そして4~6か月のチャレンジで妊娠しなかった場合、体外受精に進んでいきます。治療の内容が難しくなるので、さらに情報を収集して、勉強する必要があります。通院は1周期5~6回になるかと思います。施設によっては説明会の紹介などがあるでしょう。また体外受精は自己注射をする必要があるので、自己注射教室を受講したり、動画を見たりして進んでいきます。

 

不妊治療の段階によって不安や心配もさまざま

 

 

このように不妊治療がステップアップすることによって、夫婦が不安に感じること、心配になることなど、さまざま出てくるかと思います。例えば、仕事の調整が難しいとか、副作用が怖いとか、子どもへの影響への不安、金額的な心配もあるでしょう。治療の段階によって、不安に思うことの内容が変化していくこともあるかもしれません。これらも、情報を入れながら、夫婦ですり合わせをして、選んでいただけたらと思います。

 

不妊治療を続けていく上で、相談相手の存在は大切です。次回は夫や妻以外の相談相手についてお伝えします。

>>夫や妻以外の相談相手の見つけ方とは

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