妊活中の夫婦の絆がふかまる睡眠改善
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妊活お役立ち情報
妊活中に不安を感じることは多いでしょう。治療でなかなか結果が出なかったり、パートナーと理解し合えなかったり、周囲と比較してみたり。不安が大きく、妊活へのモチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。上手に向き合っていく方法はあるのでしょうか?公認心理師の今井さいこさんが解説します。
妊活中の不安が妊活に与える4つの影響

みなさんは今、どんな不安を抱え、その不安がご自身の妊活にどのような影響を与えていると思いますか?妊活中の不安が妊活に与える影響として考えられることは、4つあります。
1つめは、ホルモンバランスの乱れです。不安を感じるとコルチゾールというホルモンが産生されるといわれています。このコルチゾールは、妊活中に重要な生殖ホルモンに影響を及ぼし、妊娠を妨げる要因になり得るのです。
2つめは、免疫機能の低下です。多くの研究で言われていますが、不安によるストレスが免疫の機能を低下させ、体内に慢性的な炎症を引き起こします。妊娠し、妊娠を維持し、出産までたどりつくことに対して、悪い影響を及ぼす可能性が指摘されています。
3つめは、行動への影響です。不安から、考えすぎて行動ができなくなってしまったり、いつもの行動が変化してしまったりすることがあります。妊活へのモチベーションが下がったり、それによって妊活が中断、遅延したりすることもあるでしょう。
4つめは、心理的な影響です。不安で自己肯定感や自己評価が低くなり、うつ状態や不安障害のリスクが高まることが考えられます。またパートナーや家族、周囲との関係性、コミュニケーションの問題、対立関係などに発展してしまうなど、良くない影響を及ぼすことがあるかもしれません。
不安を抱えることは、人として当然のことですが、そのまま放っておくのではなく、何かしら対処していくことが必要になります。
妊活中に抱える不安を書き出して可視化しよう

不安に対処していくためには、まず不安を可視化することが有効です。自分は何が不安なのか、またどんなことに不安を感じやすいのかを書き出してみましょう。言葉にして書くことで、不安を目に見える形にしていきます。
ただし、突然書き始めようとすると「なんだっけ?」と迷ってしまうので、次の項目から、今、抱えている不安がどのようなものなのかを言語化していきましょう。
・身体的な問題
不妊の原因や薬の副作用、治療によっての体の変化など。自分自身の体についての不安。
・将来の不確実性
妊娠できるかどうか、治療の成功率など。将来のキャリアが妊活の結果によって変わることへの不確実性への不安。
・夫婦の関係性
妊活をパートナーと行う上で、価値観の違いや理解し合えないことへの不安。
・社会的なプレッシャー
周囲からの期待やプレッシャー、他者との比較から生じるプレッシャー。自分の価値観やライフプラン通りに進まないことによる不安。
・心理的影響
単純に、そもそも感じているストレス。妊活以外の仕事の人間関係なども含めて、自己肯定感や評価につていの不安。
これらの項目別に考えてみて、不安に感じていることを書き出してみてください。どの項目にも当てはまらない不安があれば、「その他」の項目を作って書いていきましょう。
不安を書き出して客観的に確認をしよう

前述の項目をヒントに不安を書き出してみると、すべての項目が埋まる人もいれば、一部の項目だけしか埋まらない人もいます。人によってそれぞれ違うので何も問題ありません。この書き出す作業は、自分の不安を目に見える形にすることが目的だということを忘れないでください。
大事なのは、誰かに話すというよりも、まず「自分で知る」ことです。自分が思っていることを書いて外に出し、それを自分の目で見ることで「今、こんな不安を感じているんだな」ということを自分自身で客観的に確認できます。
なんとなくモヤモヤしていた感情が、言葉で表現することで明確になる瞬間もあるでしょう。逆に「この言葉では違和感がある」と思ったら、どういう言葉がしっくりくるのかを探していきます。その過程でも自分自身の不安と客観的に向き合うことができるのです。
自分自身がしっかりと認識できる形で、不安を言語化していきましょう。
妊活中の不安との向き合い方、実践できる対処法とは?

不安を可視化できたところで、今度は実際にどう向き合っていったら良いのか、実践できる対処法についてお話したいと思います。
まず、パートナーと不安を共有することです。自分だけではなく、相手にも不安を書き出してもらうと、相互理解につながります。不安は、自分たちだけで解決するものではありません。家族や友人と話してみて解決する不安もありますし、妊活の歩み方などのコミュニティで経験者とつながって解消できるものもあります。自分のリソースを整理し、活用していきましょう。医療機関を含めて、医師や看護師、カウンセラーなどの適切な専門家とつながるのも対処法のひとつです。
また身近な対処法として、セルフケアが挙げられます。ネット上を検索すると、呼吸法やストレス解消法などいろいろな方法が出てきますが、ぜひ自分に合うものを見つけていただきたいと思います。実際に自分の不安を落ち着かせているだろうかということを考えて実践してみてください。
不安との向き合い方として、何かで不安を消す、なくすというのもひとつのやり方ですが、捉え方を変えて、不安をありのまま認めることもまたひとつのやり方です。「今、妊活中にこういう不安を感じるのは当然」と捉え、不安のある自分自身のことすら受け入れることでセルフケアにつながります。
不安はあって当たり前で、ゼロにしなくていいんです。しかし、もしその不安によって感情や行動が振り回されて、苦しい、辛いと思うようになったら、ひとりで抱え込まず、ぜひ誰かに相談してください。
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本日お話をおうかがいした方
LIB Laboratory
代表
今井さいこ
1979年6月14日生まれ
公認心理師睡眠指導者
自らの手で人生の選択をしていく女性のメンタルサポートをしています。
心理学×睡眠マネジメントの知識とスキルを使って、お悩みの解決を一緒にしていきます。
◆オンラインカウンセリングラボ LIB Laboratory代表
https://www.liblaboratory.com/<br />
<保有資格>
公認心理師(国家資格)
日本心理学会認定心理士
ベスリクリニック認定睡眠指導者
サンカラ認定

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