心配で眠れない夜に。妊活中のあなたに知ってほしい漢方と対処法
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妊活お役立ち情報
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眠れない夜が続くと、心も体も疲れてしまいますよね。特に妊活中は、不眠が赤ちゃんを授かる妨げになることも。そんな心配事で眠れない不眠について、薬剤師で国際中医専門員の住吉忍さんが、漢方薬や日々の暮らしでできる養生法(ケア)を教えてくれます。
なぜ不眠が妊活に影響するのか
赤ちゃんを迎えるためには、自律神経やホルモンバランスがとても大切です。そして、そのバランスを整えるのに欠かせないのが睡眠。実は、睡眠の質は体の代謝や血流、さらには卵巣の働きにも深く関わっています。
ストレスや不眠が続いてしまうと、ホルモン分泌が乱れる原因になり、妊娠しにくい体になる可能性もあるんです。だからこそ、まずは「ぐっすり眠れる体」を作ることが、妊活の揺るぎない土台になるといえるでしょう。それでは、ご自身の不眠がどのタイプに当てはまるのか、一緒に見ていきましょう。

心配事で眠れない不眠のタイプ
考え事が多いと眠れない…。そんな不眠には、こんな特徴があります。
- 頭が冴えてしまう: 夜になってもあれこれ考えが止まらず、なかなか寝つけない。
- 布団の中での反省会: 布団に入ると、その日の反省や「こうすればよかった」という後悔ばかりが頭をよぎる。
- 未来の予定に気を取られる: 明日や今後の予定が心配で、目が閉じてくれない。
- 早朝に目が覚める: 体は疲れているのに、朝早く目が覚めてしまい、その後はもう眠れなくなってしまう。
東洋医学では、これらの不調は「心脾(しんぴ)」「心血(しんけつ)」「肝鬱(かんうつ)」といった状態が関わっていると考えられています。

「心脾タイプ」の特徴とおすすめの漢方薬
このタイプの方は、普段からあれこれと考え込みやすい傾向があります。
- 主な特徴: 眠りが浅く、夢をたくさん見てしまう。
- その他の症状: 食欲不振、疲れやすい、ドキドキと動悸がする、月経不順(周期が長めになることが多い)。
これは、体を巡る大切な「血」が消耗してしまい、心を落ち着かせることができない状態です。
おすすめの漢方薬
- 加味帰脾湯(かみきひとう): 胃腸の働きを助け、気持ちを落ち着かせ、不安感を和らげてくれます。イライラ感を抑える効果も期待できます。
- 帰脾湯(きひとう): イライラを抑える生薬を抜いた処方です。
- 酸棗仁湯(さんそうにんとう): 「血」を養い、眠りの質を改善する効果があります。
「肝鬱化火(かんうつかひ)タイプ」の特徴とおすすめの漢方薬
不安だけでなく、イライラも強く感じる不眠の場合は「肝鬱化火」の状態かもしれません。
- 主な特徴: 月経前に症状が悪化しやすい。
- その他の症状: 喉が渇いたり、胸が張ったりといったPMS(月経前症候群)の症状を伴うことがあります。
おすすめの漢方薬
- 加味逍遙散(かみしょうようさん): このタイプに適した処方です。
日常生活でできるセルフケア
漢方薬と合わせて、日常生活でも少し工夫をしてみましょう。
- 食事: 疲れた胃腸に負担をかけないよう、よく噛んで、できる範囲で栄養バランスの取れた食事をしっかり摂る。
- 入浴: 眠りにつく1時間前に、ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックス。
- デジタルデトックス: 夜はスマホの電源をオフにして、心をゆったりと落ち着かせる時間を作りましょう。

妊活中の方への特別なアドバイス
もし、あなたが妊活に取り組んでいて、西洋医学の治療を受けている場合、ホルモン剤などの影響で不眠の症状が出ている可能性もあります。
漢方相談をする際は、現在受けている治療内容や服用している薬(特にホルモン剤の種類など)を専門家に伝えて、ご自身の体に合ったサポートを見つけてくださいね。
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本日お話をおうかがいした方
ウィメンズ漢方 薬剤師/国際中医専門員
住吉忍
相談薬局で生まれ育ち、薬剤師となる。自身も不妊治療を経験し、妊活、女性のヘルスケアを専門に対応するため、ウィメンズ漢方(https://ninkatsu-ayumi.com/facility/1330/)創業。複数の不妊治療専門クリニックの漢方外来を担当し、西洋医学の不妊治療に適した漢方処方の提案を得意としています。

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