【全国版】保険適用の体外受精で麻酔が使えるクリニック一覧|採卵の痛みが不安な方へ
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妊活お役立ち情報
2022年から不妊治療が保険適用となり、多くの方が経済的負担を軽減しながら体外受精(IVF)を受けられるようになりました。しかしその一方で、これまでにはなかった新たな不安の声が増えています。それが「採卵時の麻酔」に関する問題です。
体外受精のプロセスにおける採卵手術は、成熟した卵子を体外に取り出すための重要なステップですが、針を刺す際に痛みを伴います。この痛みへの不安から、多くの方が麻酔の使用を希望されます。
これまで自費診療では、患者さんの希望に応じて鎮静剤や静脈麻酔を使って眠った状態で採卵を行うか、または局所麻酔を選択することができました。
しかし保険診療に移行してから、クリニックの方針によっては麻酔の使用が標準ではなくなり、選択できないケースが出てきているのです。
そのため、特に痛みに弱い方にとっては「意識のあるまま採卵の痛みに耐えなければならない」という状況が生まれ、手術自体に大きな恐怖やストレスを感じることがあります。麻酔を希望しても対応できないと告げられ、戸惑ってしまう患者さんも少なくありません。
この記事では、保険適用での採卵における麻酔の現状、種類、そして麻酔が選択できる全国のクリニック一覧を詳しくご紹介します。
採卵で使われる麻酔の種類と方法
採卵時に使用される麻酔には、主にいくつかの種類があります。クリニックの方針や患者さんの希望、体の状態によって選択される方法が異なります。
- 静脈麻酔(鎮静麻酔): 点滴で麻酔薬を投与し、眠っている間に手術を行います。痛みや手術中の記憶はほとんどありません。痛みに非常に弱い方や不安が強い方に適しています。
- 局所麻酔: 採卵を行う膣壁の周辺に直接麻酔薬を注射する方法です。意識はありますが、針を刺す部分の痛みは軽減されます。
保険適用・自費診療に関わらず、どのような麻酔の方法が選択できるのか、事前にクリニックへ確認することが重要です。
無麻酔(麻酔なし)で行う採卵のメリット・デメリットは?

一方で、無麻酔での採卵を選ぶことにはメリットも存在します。
メリット
麻酔薬を使わないため、アレルギーや副作用のリスクがなく、体への負担が少ない点が挙げられます。処置後の回復が早く、安静時間が短いため早く帰宅できます。
また、意識がある状態なので、医師やスタッフとコミュニケーションを取りながら「今、卵子が何個採れたか」などをその場で確認できる場合もあります。こうした点を前向きに捉え、納得して無麻酔を選ぶ方もいらっしゃいます。
デメリット
最大のデメリットは、痛みの感じ方に個人差が大きいことです。採卵する卵子の数が多いほど、針を刺す回数が増え、手術時間も長くなるため、痛みや体への負担が大きくなる傾向があります。
「耐えられないほどの痛みだった」という体験談もあり、痛みへの恐怖が強いストレスになる可能性も否定できません。

自分に合ったクリニックを選ぶために
「どうしても麻酔がないと怖い」「痛みに耐えられる自信がない」という方は、ためらわずに麻酔が選択できるクリニックを探しましょう。保険適用であっても、静脈麻酔などに対応している施設は全国にあります。
ご自身の希望(痛みを全く感じたくない、費用を抑えたいなど)を明確にし、カウンセリングの際に医師としっかり相談することが、後悔しないクリニック選びの鍵となります。
実際、地域や施設によって麻酔の方針は大きく異なりますので、必ず事前にご確認をお願いいたします。
保険適用の体外受精において「採卵で麻酔が使える」病院・クリニックを一覧でご紹介します。自分に合った治療スタイルを選ぶための参考にしていただければ幸いです。
採卵時に麻酔が使えるクリニック一覧
●保険適用の体外受精|採卵で麻酔が使える病院・クリニック一覧(2025年度妊活の歩み方アンケート結果より)
詳細はクリニックに直接お問い合わせください。
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本日お話をおうかがいした方
森瞳
株式会社TGP プロデューサー/NPO法人TGP 理事/『妊娠できるか検査に行ってみた』著者
自身の妊活経験で感じた「こんなはずじゃなかった!」という想いを原動力に、正しい知識と選択肢を広げる活動を展開。
若いうちに子どもを持つことを一方的に推奨するのではなく、「子どもを持たない」人生も、「子どもを持てない」人生も、自分の意思と納得で選べる社会を目指している。女性だけでなく男性も当事者として捉え、すべての人が後悔のない人生設計を描けるよう、公平で本質的な妊活支援を届けている。

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